いよいよ、一年の〆が近づき、新しい年の足音がそこまで聞こえていますが、みなさんのこの一年はいかがでしたか?
私にとって、今年は、かなり久しぶりに小説を書き始めた一年でした。
カクヨム参戦は、2025年5月。
きっかけは、とてもロマンのない理由です。
――原稿データの保存先が欲しかった。
ただそれだけでした。
というのも、過去に、書き溜めていた小説データが、HDDの破損とともに消えてしまったことがあったからです。
物理的に。
完全に。
バックアップ?
ありませんでした。
その中には、某公募企画で受賞した作品(これは詩でしたが)も含まれていました。
今となっては証拠はありませんが、当時の私は確かに書いていました。
たぶん(賞状はあったので間違いないはず)。
思い返せば、あの出来事で「書くこと」そのものから、少し距離ができてしまっていたのだと思います。
芸術というのは、向き合うと何かと面倒です。
成果は出ない。
評価は不安定。
時間はかかる。
しかも、やらなくても人生は進みます。
「書かない理由」だけは、いくらでも思いつくのが芸術の厄介なところです。
なので私は、「まあ、向いてなかったんだろうな」と、それっぽい理由をつけて、芸術を引き出しの奥に押し込みました。
ところがある日、奇跡的に破損を免れた作品がいくつか見つかったんです。
あの一件以降もちょこちょこ書いたりしたのもあったので、「とりあえず改稿して、Webに置いてみるか」という軽いノリで投稿を開始しました。
すると、思いがけず反応をいただくようになりました。
感想をもらい、読まれ、誰かの時間を少しだけ使ってもらっていると知り、忘れたふりをしていた感覚が戻ってきました。
――やっぱり、自分は書くこと(芸術)をやめられないらしい。
芸術というのは、才能とか覚悟とか以前に、「やめきれない人間」が、最後まで付き合わされるものなのかもしれません。
カクヨムやXを通じて、多くの方と交流させていただき、Web小説という場所が、単なる保管庫ではなく、人の気配のある空間だと知れたことも、大きな収穫でした。
気がつけば、改稿作品を入れて、今年だけで14作品を公開。
保存のつもりが、完全に創作活動になっていました。
芸術は、意識して距離を取っても、隙を見て戻ってきます。
しかも、わりと図々しい。
来年は、年明け少ししたら連載を始められるよう、現在、内容を模索中です。
今年一年、私の作品を読んでくださった皆さま、関わってくださった皆さま、本当にありがとうございました。
来年もたぶん、書くのをやめられません。
いや、やめ方がわかりません。
いやいや、懲りずに、また書こうとしています。
なので、引き続きよろしくお願いします。
そして、来年が、みなさんにとって最高の一年になりますよう。
三毛猫丸たま