カーラジオから流れたダリダの歌声に触発された鏡は、自殺念慮と甘い憧れに誘われるまま、無知蒙昧とした歌に入り込んでしまって、この物語は始まる・・・。 シャンソンと古事記という互いに無縁である両者の絡み合いが、鏡の中の揺れ動く人の心理と古代日本史の隠蔽とを、すこしずつ紐解いていく。時空のねじれが歌をかたちづくり、いつしか森羅万象を揺さぶる。
ラブコメとバトルが好きです。