今回は第11話に描写があった太刀を渡すシーンについて解説していきます。
もう忘れてしまった方もいると思いますがよろしくお願いします。
※所々刀剣用語が入っています。何せ筆者は刀剣好きですので・・・
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まず、あの太刀はゴンディー・オブ・パリサ帝国から
グレイング・オブ・ロアー王国へ来た派遣騎士団の全員に
渡されます。勿論、手渡しではありませんが、王から太刀を
貰えるという時点でかなり光栄なことになります。
グレイング・オブ・ロアー王国やゴンディー・オブ・パリサ帝国では
日本刀を好む者が一定数おり、実用品としても、鑑賞用の美術品としての
価値も高い。
あの太刀はゴンディー・オブ・パリサ帝国で敬われている龍の
デザインになっている。
また、皇帝も持っているが、勿論 皇帝用と派遣騎士団用の太刀は違う。
皇帝用の太刀の拵は、金沃懸地の鞘に銀の龍の彫刻、柄は白の鮫皮に
金の龍の目貫、赤銅製の太刀鍔、鎺は加州鎺。刀身の刃渡りは約70cm、
刃文は福岡一文字特有の重花丁子、地鉄は小板目肌、刀身には
龍の彫刻が彫られている。
対して、派遣騎士団用の太刀の拵は、黒漆塗りの鞘に金の龍の彫刻、
柄は糸巻きで、糸の色は各自で選べる。鮫皮は白か黒で
こちらも選べる。金の龍の目貫、赤銅製の太刀鍔、鎺は普通の一重鎺。
刀身の刃渡りは約70cm、刃文は直刃、地鉄は小糠肌、刀身には
棒樋が一本掻かれている。
このように皇帝用か派遣騎士団用かで違いはあるがどちらもとてもではないが
大貴族では無いと中々手に入らない刀なのだ。
勿論、この太刀をどうするかも自由だ。
実戦用にしても、家宝にしても、鑑賞用にしても自由となっている。