本作品はホーガン作「未来の二つの顔」の続編に位置付けた作品として描いてみました。
「未来の二つの顔」は人類と心を持ったコンピューターが戦争をするか和解に至るのかと言う実証実験の為に独立コロニー内での戦争状態を起こすと言うロジックで話が進められ、最終的にコンピューターが人間を理解すると言う結末で終わっています。
私はこの本を読んだときに、どうもあまりすっきりした感じを覚えなかったものです。
コンピューターが人間を理解しても人間がコンピューターを理解出来ただろうか?と言う疑問です。
作品内でも心を持ったコンピューターが自らのデーターを転送することにより無限に広がって行くと書かれています。
つまり作者はコンピューターに人権を与える言う考えは無かったようです。
そこで、このロジックで物語を描かなければ話としては一方的な気がしたました。
実際に人間より強力な思考を持ったコンピューターが人間と共存できる世界と言う物がどの様な物になるのか?
ここでは自我を持ったコンピューターを人類がどう受け入れるか?という観点から描いています。
したがって最初の4部までは本作品を踏襲した部分が有りますのでご承知おきください。
なお、この作品はオリジナルです、スピンオフでも2次作品でもありません。