こんばんは、カーマインです。
いやはや、やっとこさ話に一区切りつけることができました。
第一章 ワールドガイダンス、第二章 争奪戦、これらを合わせて『俺のチートって何?』全体の起承転結の内、“起”が終わりました。
はい。ヒロインの命を救ったりアリーナで若干暴走しちゃったりと、いろんなことがあったような気がしますが、ここまでが、主人公や世界の状況説明――“起”なのです。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、第一章と第二章はひたすら世界観の説明とキャラの顔見せに重点を置いています。世界観では転生モノお決まりの設定に加えてパートナーの存在、アリーナの存在、魔人の存在、ぼんやり薄くですが世界の成り立ちなどなど、異世界ウォールガイヤでの一般常識を伝えています。キャラでもたくさんのキャラがとっかえひっかえに出てきて「あのキャラあれ以来出てないけど忘れてるんじゃないの?」って心配している方がいるかもしれませんがご安心を。ちゃんと全員覚えていますし、決して「こんなキャラ出したら人気出るんじゃないかなぁ~」なんていう思いつきで登場させているわけではありませんので、再登場の場面は考えてあります。
そして第一章と第二章の中でも、最初から最後までスポットライトを当てていたのが主人公、渡辺 勝麻という人間の自己紹介だったのです。
第一話の時点で、妙に主人公に対する説明が少ないなと思われた方いらっしゃるのではないでしょうか?
あそこではわざと説明を省き「普通の高校生」というテンプレで嘘をついたのです。
「嘘をつく」は一人称だからこそできることですね。地の文といっても、一人称ではあくまで主人公の主観でしかなく、主人公がそう思えばそれが事実となる。
そうやって極力、説明は控えて、台詞や行動から主人公がどんな人間なのか読者に知ってもらうことを目指しました。
リアルタイムで読んでいた方の内、一番最初の「普通の高校生」という紹介を覚えていた方は、読み進めている間に「本当に普通の高校生か?」と疑問に思われたのではないでしょうか(思っていてくれたら嬉しい)。
初めはちょっとエッチな男子高校生というありふれた印象だったのが、責任感が強い、結構無茶する、大人を信用していないと新たな印象がつけ加えられていき、最後には何故そのような行動や考えをするのか、その回答を最後に提示したというわけです。
さて、渡辺 勝麻の紹介は完全に終わり。ここからはまた別のものにスポットライトが当たって話が進み始めます。
『俺のチートって何?』は“起”の段階から“承”の段階へと移っていくのです。
以上であとがきは終わりとなります。
物語の構成についてお話させていただきましたが、楽しんでいただけましたでしょうか?
今後も物語の節目に、こんな感じで話そうと思います。
物語の中でこの辺りの設定どうなっているかなど、ご質問があれば答えられる範囲でそちらもお答えします。
今後とも『俺のチートって何?』をよろしくお願い致します!
第三章 筆頭勇者と無法者