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半月の探偵 改善

この近況ノートは現在執筆させていただいております「半月の探偵」、その改善案について話し合うという場になります。
主にゆう様のご意見を参考にさせていただきますが、読んでいただいた方からのご意見は常時受け付けております。(そのため、ネタバレを含むと思いますのでご注意ください)
よろしくお願いします。

9件のコメント

  • まず、ご指摘いただいたテトロドトキシンですが、この毒はフグから獲れるため犯人逮捕への重要な手掛かりになります。なのでフグ毒の使用ということを前提としていければと思います。

  • 富士フィルム様のデータによると吸入しただけでも危険らしいです。

    なので空気清浄機もしくは加湿器に粉状にしたテトロドトキシンを入れてタイマーをセットするというのはどうでしょうか?
  • こんにちは。
    早々にご用意いただきありがとうございます。
    今後こちらでやり取りいたしますので、暫くお付き合いください。

    フグ毒を使った事件という事ですので、それを念頭に置いて組み立て直す事になりますが、ひとつ。

    捌かれていないフグは譲渡売買を食品衛生法で禁じられています。売買可能な先は都道府県知事指定のフグ調理免許を持つ人のみに限られていますので。
    身内だからと言って未処理のフグを安易に譲渡するのか、その点も併せて考慮する必要があります。
    万が一提供すれば3年以下の懲役または300万円の罰金となる場合もあります。

    例えば孫が欲しがったからと譲渡するという事は、孫が中毒死する可能性を考えていないとなります。
    最悪死亡する可能性を考えずに譲渡するでしょうか?
    また祖母がフグ漁師の家庭であれば入手は容易ですが、そうでない場合は漁獲高云々以前の問題ですね。

    これら問題を潰した上でトリックを考えないと、説得力を持ち得ない粗雑なミステリー擬きになってしまいます。

    なぜ詳細を詰めるのかと言えば、ツッコミが入った際の説明を用意しておくためです。
    トリックの背景が厳密に定められていれば、話自体も説得力を持ち得ますので早々ツッコミは出てこないでしょう。

    次の問題点ですが。

    粉末状にして空気清浄機や加湿器で、とありますが、肝や内臓を粉末にした場合にどの程度摂取出来るか、という問題もあります。
    致死量に関しては定量は無くフグによって千差万別なので、一匹分使ったから必ず死亡する訳でもありません。

    ご自身で調べて吸引でも危険としていますが、それは抽出された毒素を吸入した場合で、微量な粉塵を吸って即死はあり得ません。
    つまり純粋なテトロドトキシンの場合です。

    因みに死に至るまでの時間は致死量を食べた場合で4〜6時間です。
    吸入は濃度によるでしょう。
    濃縮されたテトロドトキシンであれば意識障害を起こすまでの時間は短縮できて、加湿器などで薄まってしまうと時間も掛かると考えられます。

    以上を踏まえてどのようなトリックが可能か考える必要があるでしょう。

    ところで粉末を室内にばら撒いたら臭いませんか?
    10000マウスユニットの毒を吸収しないと死亡まで至らないので、仮に1g1000マウスユニットの毒素を含んでいる場合10g必要になります。
    粉末の10gはかなりの量になります。
    鼻から粉末10g吸入は無理があるでしょう。

    犯罪トリックはとにかく知識がものを言います。
    不明な点は徹底的に調べ尽くして穴の無いトリックを考えるので、とても手間ですし時間も掛かります。

    最低限の情報は提供したので、もう少し練り上げてみてください。
    以上、また後日他の部分の改善案を示したいと思います。
  • 一つ思いついたのですが、テトロドトキシとトリカブトをある一定の割合で混ぜると時間差で効果を発動させることができるそうです。実際それを使った事件も起きています。
    とりあえず、時間をずらせればよいので有効な手段の一つとなりえるのではないでしょうか。
    まず、犯人は朝の早いうちから買い物に行っている最中に加湿器か空気清浄機をタイマーを使って動かし、毒を数回に分けて取り込みます(プログラムタイマーをコンセントに設置すると10分単位で作動することも可能みたいです)こうすることで致死量以上の毒を被害者に吸入させることができます。
    その後、被害者を買い物に行かせ、そうしている間に本作で書いたように装置を外します(この際絶対マスクをつけている描写を書いておきます)
    その後、被害者が帰ってきたとほぼ同じタイミングでもう一度出かけます。

    こうすれば、被害者がいない間に犯行を成立させることが可能になると考えました。
    また、被害者の職業はあくまで不定なので生物に関係する仕事(研究職、薬学等に関わる仕事etc)に設定し、その仕事で必要になったとすればよいのではないでしょうか。(犯人は読者の方から見て、調理師免許を持っているということで話を進めるのは少し強引でしょうか……?)



  • また、フグ毒の強さはその個体の年齢(=大きさ)に比例します。これはフグの毒が後天的に得られるからなのですが、大きいものの毒で1~2㎎らしい(厚生労働省調べ)なので濃度が薄まることも考えれば3~4グラムあれば十分だと思います。大体標準サイズのトラフグ1匹で10人分の致死量になります。
    ちなみにテトロドトキシンは無臭らしいです。

    また、毒の効果が4~6時間で出るとすれば、それに合わせて加湿器か空気清浄機のタイマーを調節し、自分もそれに合わせて動けばいいのでトリカブトを使う必要もなくなります。
  • こんばんは。

    いろいろ調べたようですので話を先に進めます。

    加害者に関して。
    フグの入手方法は知人から釣りで得たものを譲渡してもらった。(このケースは実際によくあります)
    譲渡してもらう際に知人のフグ調理師に捌いてもらうとした。(これも譲られる側の言い訳に使われます)
    入手したフグは内臓をミキサーにかけ、液状になったら煮込んで濾過して、毒素がある程度抽出された煮出し汁を使うようにします。
    この際加害者自らが吸い込んだり、手や体に付着しないよう手袋、ゴーグル、N95マスクを使うなど万全の対策を取っての作業とします。
    直接食する訳では無いので、数匹分は必要になるでしょう。
    使用される機器は超音波式加湿器で良いでしょう。気化式は効率が悪く、加熱式は水が蒸発するだけで毒素が気化され難いです。
    加湿器には機種により最大6時間の切タイマーがついています。外部タイマーでは電源が入りません。古い機種や一部大型の機種には入タイマーが付いたものもあります。(パナソニックの旧機種で気化式ですが、そこまで厳密に考えずとも良いでしょう)

    あとはこれに合わせてストーリーを変更すれば、それなりのトリックになるとは思います。

    以上、トリックはこの辺で。
    主人公に魅力を与える描写を次回考えたいと思います。
  • 了解です。
    個人的にこの主人公の魅力はその二面性にもあると思います。

    作中でも描写があったようにこの主人公は師匠の死の折に二重人格になっています。
    今までの人格は温厚で、よく笑い、よく泣くような普通の中学生なのです。
    協力者としての彼は、中学生の時と比べると少し冷酷で合理的な面があります。

    なので第1話でこの中学生としての側面を打ち出すべきなのかなと思います。
  • こんにちは。
    トリックはおよそ完成したので次へ進みたいと思います。

    登場人物の魅力。
    特に主人公に関して。

    二面性については1話目で触れると言う事なので、そこは実行して頂くとして、描き方は説明ではないものが求められます。
    三人称を使用している事から元の人格は温厚でよく笑い、などとすると感情移入できないので、師匠が亡くなり発見した部分を描写した方が良いでしょう。
    先に友人たちと普通に過ごす日常を描き、無残な遺体発見シーンをその後に描いて、そこから人格が変貌したと描写すれば、多くは敬愛していた師匠を失った少年に同情できます。敬愛する師匠を殺した犯人への憎しみを増幅させ、笑顔を失い言葉少なな少年となった、と。
    きちんと描写できていればかなり感情移入出来ると思います。
    あとで第三者が語るだけの描写より気持ちを揺さぶれますので。

    第3話以降ですが。
    相当改変しないとならないと思います。

    まずゴミ袋に入れられたパックは使わないので不要に。
    取り調べとありますが、それは被疑者に対して使う言葉なので、この場ではまだ事情聴取になります。
    使用される言葉にも注意を払うと良いでしょう。
    ですので「任意同行による事情聴取」が正しい使い方です。因みに任意同行には拒否権が通じます。あくまで協力依頼でしか無いので。

    犯行現場となった室内は妻が発見したとする前に、床や壁に家具等付着した毒物の除去をしておく必要があります。
    噴霧されて室内を漂ったあとに、落下して至る所に付着するので。
    もしくはビニールシートのギミックを使っても良いでしょう。
    掃除の必要が無くビニールシートは捨てれば済みます。
    それを回収した清掃員が中毒症状を起こした、とすれば第二の犯行も示唆できます。

    それと主人公が隣の物音を聞いているので、清掃員の中毒症状と夫の死亡を結び付ける手掛かりになります。

    鑑識が入ると室内にあるものはあらかた調べられるので、加湿器はもちろん洗浄しておく必要があります。洗浄してしまえば残留毒物の検出は難しいでしょう。
    衝突板の罠は使用する必要が無いので、そこは丸っと削除します。
    夫にできるだけ多くの呼吸をして貰う為に、天井や壁の塗り替えをして貰う、これは残しましょう。
    ブルーシートを残すので。
    呼吸の回数が増えればそれだけ毒素を吸い込めます。

    バイクで逃走は無理があると思います。跨ってエンジンかけてる間に確保出来ますから。
    警察官や刑事の一人を刺したところで、通常逮捕する場合は逃走経路を塞ぐので、警官が何人も配置されパトカーも数台来ています。
    ですので、最後の悪あがきのシーンは自殺しようと見せかける方が、説得力があると思います。
    もしくは主人公に刃物を突き付けるなど。
    隠し持っていたとすれば、無理はあれどバイクで逃走よりは納得し易いです。

    そこで、主人公が「無駄ですよ」とでも言って、軽く捻り上げれば主人公の強さを示せます。
    ただの軟弱な少年探偵ではないのだと。これは後の仇と対峙した時の布石にもなります。体術もある程度極めているのだと。
    エアガンに金属製の玉はさすがに刑事と一緒に居て使用など出来ません。
    威力が高過ぎるものをA級だからと、保有させるはずも無いので。ましてやこの時点ではA級協力者でも無い訳ですから。
    例えエアガンとは言え銃器の使用は極力避けた方が良いです。
    現実味が無さすぎるので。

    よくあるツッコミどころ満載のミステリードラマのような作りではなく、リアリティを追求した方が個人的には楽しめます。
    ただ、最終的には作者で決めてください。
    数字が伸びない、このアイデアじゃ駄目じゃん、と言われても責任を負えないので。

    以下括弧の使用について。

     [被害者:佐倉健 東京都出身 ~ 通報した]← 括弧ですが二重鉤括弧を使った方が良いです。
    以下のように。
    『被害者:佐倉健 ~ 通報した』
    角括弧は小説ではほぼ使われません。あと分かり難いので。

    小説で一般的に使われる括弧は「 」『 』( )の三種類です。
    墨付き括弧【 】も無くは無いですが目立ち過ぎるので、上に示した三種類を使い分けるのが良いでしょう。

    以上、いろいろ書きましたが、取り入れられる部分は取り入れ、不要な部分は無視して深みのある第1章として頂ければと思います。
  • 了解しました。

    下さった意見を参考にしつつ改稿していきたいと思います。

    何から何まで本当にありがとうございました。
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