• 現代ファンタジー

【ネタバレ注意】人物紹介(イズン)改訂版※イラスト付き

イズンだけでなく他の〈原初〉についてもですが、12章が完結後に情報を更に追記する予定です。これらのキャラは最初期に作った紹介文になっているので、取り敢えず最新のテンプレートに更新しておきます。

下記のリンクは人物紹介+SSの早見表です。
楽園の登場人物まとめ
https://kakuyomu.jp/users/193karasumake/news/822139841398881039








◆ イズン (Idun)

【概要】
一人称は「私(わたし)」。主である椎名のことは「ご主人様」と呼称する。
ウェーブがかった銀髪を持つ、母性を感じさせる穏やかな雰囲気の美女。〈原初《はじまり》〉のホムンクルスの一人であり、〈月の楽園(エリシオン)〉における農業や植物の管理を担う〈庭園〉の管理人。
唯一ユミルのことを「ちゃん」付けで呼ぶなど柔らかな気質を持つが、その正体はホムンクルスの身体に“世界樹の自我”が宿った〈世界樹の大精霊〉であり、全ての精霊を統べる「精霊の母」でもある。
主な職務は世界樹の管理ならびに野菜・果物・薬草などの栽培であり、〈楽園〉における食料生産と錬金素材の供給を一手に担っている。

【人物・内面】
常におっとりとした口調で、穏やかな笑みを絶やさない包容力のある女性。椎名に新鮮で美味しいものを食べてもらうことに喜びを感じるなど、非常に献身的。
一方で、子供のように拗ねたり嫉妬したりと感情表現が豊かな一面や、主の役に立たないならば自身の本体である世界樹すら切り捨てるという、冷徹でシビアな合理性も併せ持つ。
その能力は絶大だが、本人はあくまで謙虚で温厚。力で従わせるような真似は好まず、ただ椎名に頼られれば嬉しそうに微笑み、支えることを喜びとしている。
彼女は“精霊の母”にして“命を育む者”――穏やかさと畏怖が静かに同居する、楽園の母そのもののような存在である。

「ご主人様がお腹を空かせているかと思い、畑で収穫してきました」[第70話]
「レギルちゃんとスカジちゃんだけ狡いです」[第269話]
「私にとって最優先は楽園の繁栄であり、ご主人様ですから。ご主人様のお役に立てないのであれば、世界樹と言えど楽園にとって不要な存在です」[第271話]

【経歴・役割】
ユミルに連れられて楽園へとやってきた椎名に、自らが世界樹の精霊であることを明かす。椎名から「イズン」という名を与えられたことで、改めて彼に絶対の忠誠を誓った。また、椎名のために畑を作り、地下施設への案内を行うなど、彼の楽園での生活基盤を整えた。
グリーンランドに封じられていた遺跡〈方舟〉の動力源が、世界樹の種であると気付いた椎名によって召喚される。そこで、世界樹が「文明の保存」を目的としていることや、一つの世界に複数の世界樹が存在することのリスクについて解説し、エミリアを巫女として育成する計画を提案するなど、世界の根幹に関わる重要な助言を行った。 また、〈精霊喰い〉の女王との戦いでは、椎名に〈祝福〉を授けて彼の力を大幅に強化し、勝利に貢献した。
日本のダンジョンで発生したスタンピードや呪素の調査など、椎名の命を受けて各地を奔走。広範囲の索敵や環境の調整と言った世界樹の大精霊としての能力を駆使し、事態の収拾にあたった。また、新たなダンジョンを椎名が創造した際には、魔素の問題を解決するため、世界樹の力を使った結界や月面都市のシステム構築に協力した。
ギルドマスターズトーナメントの開会式で椎名が演説を行った際には、アイリスやフリージアに協力して、世界中に音と映像を届ける役目を担ったことが示唆されている。
楽園の地下深くに封印されていた〈天国の扉《ヘブンズ・ドア》〉からモンスターが溢れた際、自らの力の大部分を使い果たして門を再び閉じるという決定的な役割を果たす。その代償として現在は力を失い、回復のために世界樹の中で深い眠りについている。

【能力】
世界樹の大精霊として、植物の操作や精霊の使役において神がかった権能を持つ。単純な支援にとどまらないことから、彼女の能力は〈原初〉の中でも最も汎用性が高いとされる。

青き星の原初なる母《マーテル・オリジン》:認めた相手に〈祝福〉を授ける、イズン固有の〈魔王の権能〉。対象の潜在能力を限界以上に引き出し、英雄のような力を与える世界樹の加護。人数制限がなく、自身や精霊に対しても使用可能。 この祝福は自他問わず付与が可能で、自己強化を行った際には素手で竜種を打ち倒すほどの絶大な戦闘力を発揮する。

精霊の統率:全ての精霊の根源たる“精霊たちの母”として、精霊を絶対的に従える力。精霊による攻撃は一切通用せず、言葉を発するだけで意志を奪い、従わせることが可能。例外は自身と同格の星霊(世界樹の大精霊であるアイリスやフリージアなど)のみとなる。

精霊の眼《エレメント・アイ》:他の精霊の視覚を共有し、離れた場所の様子を広範囲にわたって監視・索敵する能力。広大なダンジョン内での捜索に極めて高い効果を発揮する。

空間転移《精霊の道》:魔力のある場所であれば、どこにでも自由に転移できる。ただし世界樹に縛られる制約があり、魔力濃度の低い場所や異世界へは転移できない。

植物操作・創造:植物を自在に操り、瞬時に作物を育てたり、地下への入り口を隠蔽したりすることができる。

戦闘スタイル: 強力な結界制御や環境調整、精霊の統率による広域サポートを得意とする。また、世界規模での情報伝達や、〈祝福〉による味方の強化など、戦略レベルでの支援能力はずば抜けて高い。



※Krita+AnimagineXL(4.0)で制作しています。

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