こんにちは。
制作裏話を話します。
まずこの作品なんですが、この作品が生まれた元のアイデアというのが、『迷い家』なんですよね。元々、迷い家で何か書けないか考えていたんです。僕はアクセルワールドや化物語のような、日常が非日常に侵食されていく話しが好きなので、迷い家のアイデアを軸に書けないか悩んでいました。
ある日、仲良くしてくださっている作者の一人に、チャイさんに資料集めを手伝ってもらいたい、と頼まれましてね。新しい小説のための資料と聞いて喜んで協力しました。それが、カクヨムコンに出されたわけです。
元々楽しみにしていたのもあり、その小説にハマりましたね。そして、他の方からも面白い小説がSNSを通して伝わって来るんです。
『めっちゃ面白そう!』
という風に、お祭りに寄りかかりました。
そこで僕は、自分も書こうと思い至った訳です。そこで悩んだのが、『2ヶ月で10万に達成出来るか』ということです。
生憎自分は遅筆で、ちょっとした小石につまずきやすいものですから、深く悩みました。しかしそう長くも悩んでいられません。なぜならこの悩みの期間中というのが、すでにカクヨムコンが始まっている最中です。一分1秒が惜しい。
そこで、集めていた小説の参考書の中にあった教えを思い出したんです。『主人公の目的はシンプルな方が書きやすい』
よって今の主人公、明智 在吾が生誕しました。人間臭いのに、純粋で真っ直ぐ。なによりブレない芯の持ち主。
彼のおかげもあってここまで進めました。本当にありがとう、アルゴ。
ともかく書く。10万に達成しなければ、少なくともカクヨムコン参加までのこれまでは水の泡になってしまう。なので、書けなければ極力会話文で書いてしまえ、となりました。
この考えに至ったのは、知り合いの作者の小説と、「謎解きはディナーのあとで」という小説を読んでる時でした。元々というか、うっすら何となく気づいていたんですが、特に後者の小説の、軽快なテンポ感はどこから来るのか? という興味で全体的に見ていたら、割合として、会話7割、地の文3割な構成だったんですよね。ライトノベルならともかく、こういった一般文芸でも会話主体なんてあるのか。と思った時、なら、会話文を抑えず積極的に出してしまえ、と思ったんです。
江戸川乱歩の「人間椅子」も、9割といっていいほど話し言葉が使われてますし、会話文の魅力に気付いていた先駆者のマネっ子をしながら進んだ形です。
するとどうでしょう。正月が終わる頃には6万です。この衝撃は今もあります。本当にびっくりです。
とまあ、色々考えました。
まだ話し足りないのですが、一旦ここまで。次の制作裏話では、どれだけの人が助けてくれたのか話したいです。ありがたいですし、何度お礼を告げても足りないくらいです。
では、失礼しました。