編集部レビュー賞をいただきました。
いつも応援してくださる皆様、レビューを書くきっかけとなったテンガ・オカモトさん、選んでくださった編集部の方々、本当にありがとうございます。
それにしても、面白かったですね、受賞作。
受賞作を拝読しながら、自分の作品の反省をしていたのですが、いくつか気づきがありました。
まず。「言葉遊びに逃げた」のがよくない。
高校生のとき小論文指導の先生に言われたことがあります。
「どれだけ必死に字数稼いでも、お題に沿ってなくちゃ点はもらえんぞ」と。
お題に「フクロウ」ってあるんですから、ちゃんとフクロウを出して活躍させるべきでした。
次に「見せ場」がなかった。
読み返してみると私の『フクロウ部隊』は長々と書いたあらすじ、というか、筋書き、というか、そういった印象が拭いきれない部分もやっぱりありました。壮大なお話の予告、みたいな。ですが、求められたのはそういうものではなかったんですよね。
その点、受賞作はすごかった。でっかい「見せ場」があった。きちんとフクロウが活躍するシーンが描かれていて、しかもそれが魔王を倒して世界を救うというとんでもないもの。一見するとふざけた内容に見えるこの展開についても、きちんと作品中で筋の通った説明がなされていた。
それだけでなく、冒頭で「これ本当にフクロウ出てくるの?」とわざと思わせてから、それを裏切る展開、読者を楽しませる軽妙な掛け合い、困惑する魔王のギャグ要素、それから上述したお題を満たす一連の設定とそれにしっかりと基づいた事件。これらを4000字以内で見事にやってのける腕前。
悔しいですが、これは私が選ばれなかったのも仕方ないですね。
まあいいや。KAC4頑張ろう――
と思ったんですが、あれも応募期限とっくに切れてましたよね。
この反省を役立てること叶わず。
まあいいや。次のチャンスに活かそう。
いつでも今できることにベストを尽くすしかありませんもんね。
といわけで、いっそう精進に励みます。
これからも、よろしくお願いいたします。