沼田くん

　なりたかった、Ｍ女に。いつからか持つようになった夢。独り暮らしを始め、それが可能になった。 　体験入店を勧められたが断った。 　縛られたい、鞭…打たれてみたかった。 　楓の想い…

あの人も、私が再びここに来ることを望んでいたに違いない。それが証拠に、彼は興奮していた。それを私は嬉しいと捉えた。嬉しいのだ、彼は。私を再び縄打てることが。 そして、私は口にする…

甲田拓実、通称拓ちゃんは、知的と自閉症の障がいをもって生まれ、今は、障がい者施設で生活しています。 この物語は、自傷の激しかった二十歳の彼に対する半年に渡る職員の取組の道のりを小…

村に伝わる奇祭。 女たちは、皆縛られて…

　目の前に、ご主人様が居る。昨日一晩、幸せな時を私はいただいた。私の肌には縄痕が残る。 　まもなく、ご主人様は帰られてしまう。 　縄痕が消えてしまう前にいらしてください。 　

　汐莉の身に降りかかった災難。 　訳がわからないまま時間が過ぎる。 　家に帰りたい。でも、帰してもらえない。 　 　

同じ大学の先輩、恋人の匠馬から言われた一言。 　一度だけ、真悠子を縛りたい。 　驚く真悠子。そんなことを匠馬がするなんて！ 　でも、彼の話を聞く真悠子に受け入れる気持ちがわいて…。

　柿沼翔太は、海辺の街に降り立った。その街は、三十年ぶりに訪れた、かつて学生の翔太が民宿でアルバイトをした地だった。 　翔太は、民宿で共にアルバイトをした女子高生に恋をした。初恋…