読後に脳がじんじんと痺れ、心地よい鳥肌がたつ。これは名作中の名作だ。
ふぁっきんぴーす!
なによりもまず感じたのは「言葉のリアル」。ある事件の現場にいた人たちへのインタビューを書き起こした体で物語が構成されてるんですけど、このインタビュイー(インタビューされる人)の言葉がふらふら迷った…続きを読む
いつもレビューを書く時は他人に薦めたくて書くのですが、僕は本作を誰彼かまわず薦める気にはなれません。だけどこの衝撃と読後感を自分一人の中に留めておく気にもなれません。なので最初に忠告します。覚悟の…続きを読む
病の様に、狂気は伝播する。この物語には多くの狂人が現れ、そして多くが悔いる。狂気とは誰しもがかかりうる病であり、その発露が殺意であり、後悔とはその後遺症のようなものだと。人間は誰しもが当事者た…続きを読む
少年らの起こした猟奇殺人事件の、主に加害者の周囲の人間たちが赤裸々に語ることばが洪水のように読み手を襲う。まるでそれぞれの息づかいが聞こえてくるような錯覚に陥る。表現がくどくてたたみかけるようなイメ…続きを読む
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