突然現れた魔女っ子が帰ってくれません。

　一人暮らしの俺の部屋に心当たりのない宅配物が届いた。伝票によると中身は本のようだが、本から現れたのはまさかの魔女……！？

「おめでとうございます、あなたは見事、ケリー魔法魔術学園二年後期の進級課題人材として選ばれました。
今この瞬間からあなたは恋する魔法を請け負うことになりました。ご協力のほど、よろしくお願い致します」
「……とりあえず帰って貰ってもいいですか？　ここ俺のうちなんで」
「帰る事はできません。課題対象のあなたに恋の魔法をかけるまでは、帰って来るなと言われています。なので強制的に居候させていただきます」
「いや、帰れよ。何が強制的だ」
「課題をやり遂げないと私は進級できません」
「知るか、ンなもん、帰れ」

　半ば強制的に魔女の課題に付き合う羽目になるのだが……。