第7話 これからもずっと

こうして―――。


ボクは、ホワイトライオンと『召喚獣』として生まれ変わる契約を結んだのニャ。


でもホワイトライオンじゃ身体も大きいし、サラが怖がらない様に普段は白猫の姿ニャ…。


現在も…“親友・ライア”として傍でず~っとサラの事を見守っている訳なのニャ。


勿論…サラにこの話は内緒ニャ!!


「サラ、ライア、ご飯よ!」


サーシャさんの声が聞こえた。


サラとボクはあの日以来、サーシャさんに拾われ…サーシャ家の人間(と猫)として育てられているニャ。


「行こう、ライア…あれ~?まだ寝てるの?寝坊助さんは置いて行っちゃうよ?」

“…ま、待って!! 今行くニャ~!!”


サラとライアは、部屋を出た。



―――バタン。


―――パサッ。


1枚の紙が落ちた。


“サラ・セイラへ―――。


「不幸な双子」として生まれてきてしまった貴女達。 だけど、村の掟なんか、私達には関係ありません。

(双子が不幸だなんて 一体誰が決めたのです?)


無事に生まれてきてくれて…本当にありがとう。 私はとても幸せです。


私は貴女達の傍で、貴女達をずっと見守り続けています。


愛してる―――アイラ。”


サラの机には……。


双子の赤ん坊を抱っこして、にっこり微笑んでいる若い母親の写真があった……。



―おしまい🐱―

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🐱白猫ライアの昔話 天ちゃん @chi-cyan12

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