第6話 助けて…!!

“ダメっ…!! サラ―――!!!!”


ライアはホワイトライオンの姿に変化しながら、崖を登り…サラを見事にキャッチ!!


「…ハァ…ハァ。(ま、間に合った……)」


サラは気を失っている…。

崖にぶつけたのだろうか…所々に怪我を負っている。


ライアは下半身の力が抜けて、地面にガクリ…と座り込んだ。


ジュリアが、サラを崖から突き落とした日……。


サラは危機一髪……召喚獣と化したアイラ―――“召喚獣・ライア”に助けられた。


(あの女ッ…!! 私の娘に……何て事を――!!!! それより、私の元旦那は何処で何をしているの!?!? こんな人殺し女の何処が良いのよ~!?!?(怒))


今すぐあの女(と元旦那)の頭を噛み砕いてやりたい!!!!

だけど…そんな事しても何の解決にもならない。


(サラはもう、この村に居てはいけないわ。また生命の危機に晒されてしまう……)


…でも どうすれば―――。


「さてと…早く帰って、ご飯の支度しなきゃ」


(ハッ…!! 人の声だわ……!!)


買い物を済ませたサーシャは、家へ向かっていた。


「………!!」

「……えっ?(今…何か聞こえたような?)」


血塗れの1匹の白い猫が、慌てた様子でこちらへ向かって来る。


「ど…どうしたの?貴方血塗れじゃない!?」


いや、違う…この血は…!!

この猫の血じゃない!?


“お願いします、娘を…!! サラを助けて下さい…!!”


サーシャは召喚士ではないので、言葉が通じない…。


ライアはサーシャの買い物バッグに噛み付き、ぐいぐい引っ張った!!


「わゎ…!? 分かった、行くわ!! 場所はどこ!?」

“こっちニャ……!!”


サーシャとライアは、急いでサラの元へ向かった………!!

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