概要
時代は移り変わり2022年。かつて『マングローブは原生林』を演奏していたバンドメンバー達が次々と殺害されていく。
平凡な主婦である主人公は、小遣い稼ぎで始めたポスティングの仕事中に変死体を発見し、連続殺人事件に巻き込まれてしまう。
他社のポスティングスタッフである根暗青年と共に、主人公は嫌々事件の真相を追うことになるのだが……。
実に馬鹿馬鹿しい物語です。肩の力を抜いてお楽しみ下さい。
※【エブリスタ】さん、【NOVEL DAYS】さんでも公開しています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!最後には『必ず』仰天します!!!! ミステリ苦手な人でも楽しめるかも!
ミステリ好きで、中途半端なものは嫌だ──という方でも楽しめるんじゃないでしょうか。そのくらい完成された作品だと僕は思います。
最後までなんとなくしか犯人が分からない、というこの感覚、ぜひもっと多くの方々に味わってほしいです♪ いち物書きとして、最後まで違和感のないストーリー展開、伏線の数々……もう脱帽ですw
根暗青年ことサイに不思議な力なんてものはなく圧倒的な推理力で事件を解決します。しかし彼の過去はちょっと暗めだったり……
しかしこの作品はそれだけじゃない。ミステリとしても勿論楽しめますが会話が、カナエさんとサイの会話がまたまた面白い。サイの少し常識外れでシャイな言動にカナエさんのツッ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!平凡主婦と残念イケメン青年の絶妙な関係性が心地いいユーモアミステリー
ポスティングのお仕事中の主婦が連続殺人事件に巻き込まれ、望まずコンビを組むことになった残念イケメン青年と事件の真相に迫っていくというお話です。
殺人事件という主軸は重々しいですが、バブル時代にヒットしたと物語内で描かれる『マングローブは原生林』という珍妙なタイトルの曲を中心に、コミュ症でありながら積極的に事件に関わりつつ真相を次々に暴いていく残念イケメン才くんと主人公である主婦カナエさんの活躍が軽快に描かれます。
物語の中でカナエさんは平凡な主婦として描かれ、実際そうなのですが、どんな状況でも自分を失わず他者への思いやりも忘れない彼女は人間味溢れる魅力的なキャラクターです。頭脳明晰であり…続きを読む - ★★★ Excellent!!!おもしろ凸凹コンビの奮闘記!
ポスティング途中だった主婦(カナエさん)がひょんなことから殺人事件に巻き込まれていく本作。
毎回、調子のいい漫才のような掛け合いが展開されて、鋭いながらもちょっと天然入ってるような才くん(探偵役)の言動に対し、カナエさんの冷静なツッコミに毎度笑わせられます。
文調は軽妙だけど、事件と謎は至って真剣。
過去に、あるユーモラスな曲を発表したバンドのメンバーが次々に殺されていくという不穏な事件……。
読者として、誰が犯人か当てる気満々で読んでいましたが、うーん、当てられませんでした……!
特に最後まで分からなかったのは動機の部分。
動機を聞いて納得……!(ネタバレするためここで明かすのは控え…続きを読む - ★★★ Excellent!!!マングローブ(※劇中曲)のMVが見たい……おそらくきっと脳が溶ける……
主人公の主婦が、ポスティングの仕事中に変死体を発見。他社のポスティングスタッフである青年と共に連続殺人事件の謎を追っていきます。
と、書くと真面目なミステリーに見えてしまうのですが。
本作、とにかく全編ツッコミどころだらけ!!
事件の鍵になる謎電波ソング「マングローブは原生林」(※歌詞あり)の意味不明さ。
一方の主役である根暗青年の、ネガティブなくせにアクティブ度はなぜか高い言動。
すべてに対して冴えわたる、主人公主婦のツッコミ。
人が死んでいる殺人事件もののはずなんですが、キレッキレのツッコミ連打のおかげか陰惨さをさっぱり感じません(ここは個人差があるかもしれません)。
作者様は実際…続きを読む - ★★★ Excellent!!!連続殺人事件に挑む主婦はツッコミのキレが最高!
ごく一般の普通の主婦こと、日々野カナエはポスティングのお仕事中に不運なことに殺人事件に遭遇してしまいました。
そしてボサ男こと久留須才と一緒に事情聴取を受けたのをきっかけに、ずるずると殺人事件の詳細に首を突っ込んでいくことになります。
主人公ことカナエさんは面倒見の良く度胸のよい肝っ玉お母さんで、ツッコミのキレが良いです。
才くんは人見知りな性格なのに遠慮なく突撃しているので、どうしても「こら」とツッコミしたくなります。
真面目な題材に加わるコミカルな雰囲気でサクサクと読み進められます。
まだ序盤ですが、これから展開される物語に期待大です!