プロレスガールがビジネスヒロイン？

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（429文字）

本作は頭脳明晰でプロレス愛に溢れる素敵な女性が経営とプロレスのヒール役の二刀流として活躍する。

まずそこに主人公のユニークさが際立っていた。

コーチ兼上司の大沢とはロマンスが展開されるが、なかなかに成果が出ないのもいじらしいポイントだ。

昨今話題のＡＩを用いた興味深いプロレス演出やＭ＆Ａなど経営についてカクヨムで読めてしまうのかと驚くこと間違いなし。

またリングの上のバトルも熱が入っていて面白かった。

全134話完結です。

本作ヒロインは東大経済各部卒の優秀な女性ながら、就職希望が何と女子プロレスラーという変わり者です。
プロテストを受けたものの不合格に。そんな彼女の学力を見込んで別のオファーが提示されます。

本作は紛うことなきスポコンドラマでありながら、側面はかなり高度に練り上げられた企業経営物語です。
それもそのはず、作者様は企業のM&Aを手がけるプロマネで、高度な専門知識を有しているのですね。

それらをいかんなく駆使した本作は見どころ満載です。
女子プロレスの魅力はもちろん、企業経営のいろはが学べるという、何とも一石二鳥的な贅沢な構成になっています。

昨今、この手の作品は間口…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（262文字）

プロレスにはまったく興味もなく、その界隈のことも何一つ知らず…
それでもこれだけ楽しく読めるというのは、作者様のプロレス愛と、執筆力の賜物なのであろうと思うわけです。
お話は緩やかに、しかし登場人物の想いやリング上の表現などがきちんと書かれているので飽きることはありません。
まだ途中なので、これからどう物語が進んでいくのか。
毎日楽しみにしております！

この話を読むまで、僕は女子プロレスもM＆Aも全くの素人だった。
女子プロレスはアジャコングしか知らないし、M&Aはおじいちゃん家の“釣りバカ日誌５４巻”で読んだだけ。

正直男がやるプロレスに、女子プロレスは勝てないと思っていた。
アジャコングは、蝶野やスタン・ハンセンに勝てない。
僕はそう信じていた。

しかし、この物語を読んだことで、僕の意識は変わった。
YouTubeで“＃あけましてスターダム２０２３”を観るようになり、ブシロードの第1四半期決算説明資料を読んだことで語尾がM&Aになった。

それは何故か？
主人公のミナミちゃんが己の愛する女子プロレスの為に、事業改革とレスラー候補生の…続きを読む

21話まで読んだ時点でのレビューになります

経済小説です。そうです、１話をみるとプロレス小説ぽく見えますが経済小説なんですよ、これ。

というか、経済小説って書くのが難しくて、そればかり書くとエンタメ性が薄れるので、エンタメ性を付与しようとすると経済ともう一つの柱を作って書くのがセオリーになるんですが、これもそんな作品になります。

で、ありがちなのが、もう一つの柱は恋愛になるんですが、これはプロレスです。というか、作者のプロレス愛が溢れている小説でして、プロレスビジネスの一端が垣間みえちゃいます。しかし、そこに書いてある経営方針、原価低減等の内容は、そこらへんのちゃらいビジネス本がひれ伏…続きを読む

　プロレス×経営という現実でも実際にありそうなお話。むしろプロレスの経営者は常にこの問題に直面してるという……。

　作者様がM＆A業務に携わっている方為、知識に深みがあります。それを軽快なトークでわかりやすく解説してくれるので読んでて楽しいです。

　最近同じようなお話に飽きてませんか？　そんな方は是非一度読んでみる事をオススメします。

　頭脳明晰なヒロインがプロレス団体の経営を立て直すって？

　彼女の武器はその圧倒的な知識と、優秀な仲間たち。立ちはだかる問題をプロレス技ではなく知識でなぎ倒す。

　体力に自信のない者にとってこれほどカッコいい戦い方がほかにあるだろうか！　がんばれ！　いつも見守っているぞ！