ああ、すっごく面白かった。
どれだけ面白かったって?
すごいテンションになってしまった、私の、とある話へ寄せたコメント欄を抜粋いたしましょう。
『YHAAAAA!
イエァァァ───!
YES!
ハラショーッ!
素晴らしい。安西くん、素晴らしい。
その度胸。
そしてそれが、転校初日の桜蘭を思いやっての行動だったとは……。
一週間だろ、と計算の見通しもしてるし。
も〜っ! お買い得すぎる、優良、いや、最高の男の子だったよ!!
これは一生ものの逸品男子でございます。
この手を離すな!
墓まで離すな!』
私はこのとち狂ったコメント欄を作者様に送りつけました。実話です。
主人公二人が、可愛らしく、愛おしいです。
読むべし!
おすすめですよ♪
転勤続きの父を持つ蘭華は、そのせいもあって色々な方言がごっちゃ混ぜとなった女の子(関西弁強め
今回は東京の学校に転校した彼女は、ちょっと気のいい、そして素直なちょっと素敵な、あんさん(安西だからあんさんと緩く命名)の隣の席に。
そこで話をする内に、転校するまで恋人ごっこせえへん?と題名のとおりの展開になっていく。
8か国語(方言)を操る彼女に、徐々に惹かれていくあんさん(安西だからと安直に命名(げふんげふん←2度目)
だけれど、それは蘭華も同じであった。
その関係、その気持ち、でも、彼らの「ごっこ恋愛中」の中で、
その燃え上がる夕焼けの心の色が、実は彼らの本当の世界の色だとしたら?
伝えなくちゃいけないんだろ! 何よりも先に!
燃えている太陽のような彼女が、次の街に消えてしまう前に!!
どうする? どうする!あんさん!!!←来年の大河ドラマ(大嘘
この物語のヒロインは、転勤族の父親と二人で関西を転々とし、そのおかげで様々な方言を獲得した少女です。
今回、東京の学校に転校してきて、隣の席の男子生徒と付き合う事となりました。
恋愛に対しての憧れがあり、2人とも初めての交際。
彼は純情で真っ直ぐな性格です。
しかし彼女は父親から『東京のオトコは調子よく、口が達者で、騙される』と、すりこまれていました。
彼女は相手に媚びることなく、自分が思う事をきちんと伝えます。
「あなたは私に、感謝しなければいけません」
この様な、標準語で話すとカドが立ちそうな内容も、彼女にかかると、
「あんさん、うちにありがたい思わなあかんでぇ~」
……何と言う事でしょう。
『そうだな~』という気持ちになってしまう彼氏君。
方言の魅力を上手に散りばめた、読んでいて楽しい作品です。
話しのテンポも良く、文章のリズムも快適です。
この2人の恋愛ごっこ、すらすら読めますので、是非お楽しみ下さい。
そして、この作品に寄せられたコメントを読みますと、皆さん、怪しい方言を捻り出して書かれているのでしょうか。
これはやはり、作者さまの人柄が、皆さんを染めているのでしょう。
ツッコミどころ満載です。
このレビューを目にされた方、この賑やかし祭りにご参加頂き、作者の裏側『ブラックチェリー』と戯れてみるのも......一興です (^^;