電波ヒロインにはチャラ系秀才を⑥

別の用事と重なってしまい、大変短いです。

大変申し訳ございません!

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「おい、待てよ」


俺はミアをどこかに連れて行こうとしているルーファスを呼び止める。

ルーファスは振り返って俺を見るなり舌打ちをする。


「なんか用?」

「さっさとミアの手を放せ」

「はぁ?何俺に意見しているの?」


そう言ってぎろりとこちらを睨むルーファス。

そしてルーファスは俺を無視して連れて行こうとする。

俺は、ルーファスの腕をつかんでひねり上げる。


「痛たたた!」


痛みによって、ルーファスはミアの手を離した。

ミアは、慌ててルーファスから離れる。

ルーファスはそれを見て、激しく逆上する。


「おい!なぜ俺よりも弱い人間が俺に従わない!」

「……お前の言う事はまるで的を得てないじゃないか。そもそもお前より下って言うのはどう証明するんだ?」

「ぐっ!?」


そう言われてたじろぐルーファス。


「それに俺がお前よりも学力が下であることと、ミアがお前よりも力が弱いのはどう考えても早計じゃないのか?」

「なんだと!?」


そう言って噛み付くルーファスに俺はにやりと答える。


「証明するのは簡単さ。今度、俺達とお前で比べてみればいい。お前のそれが砂上の楼閣でしかないことが分かるはずさ」

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