魔物使いとスライムの復讐

魔物使いのテイラーは、ある日突然パーティからの追放を言い渡されてしまう。
その理由とは、テイラーがスライムばかり仲間にしていることだった。
「スライムは一匹だけだと雑魚」「複数匹だと食費がかさむ」というのが、リーダーのヒースの意見だったのである。

ただでさえ急な解雇をされた上に、さらには無能扱いまでされたことにテイラーは激怒。
追放された復讐として、ヒースを殺害することを決意する。
それもヒースのバカにしたスライムに『あること』をさせて、自分が犯人になることのない完全犯罪を計画したのだ。

スライムの協力もあって、テイラーの計画は一見して順調にいったかに見えた。
しかし、ディックという憲兵が、死体の状態から他殺を疑い、動機のあるテイラーに目をつけるのだった。