第1階層 緑溢翠樹海 攻略
第1話 休日の冒険者ギルドにて
カムラの会議の次の日、この日は休みという事で全体的に武器の手入れをしたりランニングしたりして各々鍛錬をしたりメープルの服や色々なものを買いに行ったのだという…。自分は、カムラと共に買い出しへ向かい。そのあと、冒険者ギルドから呼び出しとの事で向かった。古代文明の遺跡についての報告を待っているのだろう。後は、メープルの冒険者登録も含めて。ギルドについたときに
「ムーナム様が最上階でお待ちです」
との事で、すぐに最上階の待合室へと案内された。
詳細情報を伝えた所で、街に広がるとメープルが第3者に狙われる可能性が高いという事だ。
「ふむ…、そのような事が…」
と、迷宮の話を聞いていたフェル族の長であるムーナムは暫く考えた後に、メープルを見つめ聞く。
「お主は、長い間寝ていたのは本当か? 」
「はい」
「左様か…。分からぬことがあるじゃろうが、この街で力を貸してくれ」
「勿論です」
というメープルは笑顔で対応する。
そののち、ムーナムは袖から1枚の紙を取り出し。
「さて、ギルド”紅の地平線”へ最初のミッションじゃ…」
と紙を手渡される。その紙には、強力な魔物が2階層へ上がる階段に出現したというものが書かれてあった。
「その紙は、お主らのギルドにしか読めぬのでな。他の冒険者が、左と右へと別れ中央には少ない人数になったんじゃよ」
「どうして? 」
「1つのパーティではなく集団で攻略する集団が出現したことによる世界樹の怒りじゃな…。いわゆる”伝承破り”が発動したんじゃよ。故に本来設置されるはずだったボスが、他の階に出現し冒険者に甚大な犠牲をもたらしてるようじゃ」
…ああ、1階を攻略してる時にメリネアに語った物語が本当に…。
しかしどうしてそういう事をする集団が唐突に表れたのだろうか。
何だか嫌な予感がするが気のせいだと思いたいけどな。
「その魔物を討伐して、中央を解放し2階層への開放だね」
とメープルがいうと、ムーナムはうなる。
「それもあるのじゃが…後は右と左に思ったよりも人が押し寄せているあまり、何が起きてもおかしくはない状態になっているのじゃよ」
「えっとつまり? 」
「右と左は中央より狭いのじゃ。故に、集団で行動しなくても行動したように世界樹が認識し”伝承破り”として化け物が出現する恐れがあるって事じゃな」
…とても厄介な事になってるようだな。
冒険者は、危険な場所へは潜らない。ただ、冒険者心をくすぐられる一部の者達が中央へと入っていくという感じか。
「分かった。じゃあ、俺達が向かうよ」
「左様か…」
「頼んだぞ」
と、俺達は最上階から降りる。
ムーナムは、1人最上階の部屋から外を眺め…。
「さて…、我々がこの世界樹に街を作った事で彼らはどう動くか静観じゃな」
と謎の言葉を残し部屋を出ていった。
彼らに該当するのは…厄災の化け物だ。そんなものたちは、空高い場所に浮遊して存在していた…。そして、飛翔し地上に栄える街を見てアウシュハーリアから9匹。東西南北と多種多様な方向へと飛んで行った。
世界樹を冒険する1つのギルドの話 ~世界樹冒険日誌~ 銀河の旅人 @utyuu01
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