第19話 ネタ詰まりや作業スピードにお悩みならメンタルリセット! 自分を騙そう

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 ・作品と作者を切り離したいなら、メンタルリセットで自分を騙そう

 ・ネタに詰まったらウォーキングでメンタルリセット

 ・すぐに作業を開始したいなら、お残しも有効です。

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 創作におけるメンタル管理の続き。

 今回は、メンタルリセットで頭を切り換えようぞ、というお話。



 ■メンタルは文章に現れる


 ゲームにしろ小説にしろ、物語を描く際についてまわるのがメンタル面の問題。


 例えば彼女に振られてメンタルが落ち込んだとき、カップルがラブラブしている描写を書けと言われたら、哀しみや嫉妬といった感情が、言葉の端々に現れます。

「物語は物語として描写しろ。作者の心情とは分けるべき」という意見はごもっともですし、私もそうすべきだとは思いますがこれがかなり難しいです。だって人間だもの。


 作者の心情と作品を切り離すにはどうすればいいのか? メンタルリセットの方法は個人差がありすぎて、これといった正解はありません。

 落ち込んだとき、普段あなたはどう対処していますか? カラオケにいく、恋人と話す、ゲームする……など今までの経験を振り返り、自分だけのメンタルリセット法を探ってください。


 私の場合、コーヒーを飲んだら仕事をはじめる(自己暗示)筆が止まったら軽く外をウォーキングをして身体を動かす。頭が回らない、混乱しているならとにかく寝る……が基本セットになります。

 自分で自分を騙して(言い方)、作品作りに励みましょう。締め切りは待ってくれないのですから。




 ■ネタにつまったら、外部の刺激を受けに行く


 ネタに詰まった、何かを悩んでいる場合は、机の前でうなるより、気分転換をした方が上手くいくことが多いです。

 トイレの中、風呂に入りながらネタを思いつく人もいます。これは心身共にリラックスすることで、思考が巡りやすくなるためです。


 身体を動かすとドーパミンが出て、頭がよく回るようになります。宮沢賢治もよく散歩をして、ネタを集めていたそうです。


 場所、環境を変えると、煮詰まっていた思考が開きます。流れ込んでくる景色、聞こえる音、人の会話などから思いも寄らぬアイデアが降って湧いてくることもあるでしょう。




 ■ネタの整理中は、外部からの刺激を遮断する


 逆に、ネタを出し切って設定を整理している。頭の中に浮かんだ話をまとめようとしているなら、気分転換はすべきではありません。

 思考が途切れると、頭の中で整理していた項目が吹き飛んでしまいます。頭の中に情報が蓄積されている間に、集中して一気に終わらせましょう。


 執筆を開始した作者の頭の中には、物語のネタやキャラの台詞が浮かんでは消えたりしています。今にも消えそうな「情景」を必死に書き起こしているわけですね。

 そこでいきなり「外界」から電話がかかってきたり「宅配便でーす」と声を掛けられると、頭の中で構築していた文章や台詞が「白紙」状態になります。

 そうなると、一から情報を「書き」集めなくてはなりません。人によっては集中力が切れて、その日は仕事にならないでしょう。




 ■さくっと仕事を始めるために、脳をアイドリング状態にする


 人間、寝ないと死んでしまうので作業は日をまたぎます。日をまたぐと心身ともにリフレッシュできますが、脳に蓄積させてきた情報も消えてしまいます。

 これでは翌日、スムーズに執筆作業に入れません。いったいどうしたらいいでしょうか?



 私が個人的に実践しているのは「お残し」です。


 前日の作業で「このテキストは残り数行で区切りがつきそうだ」と思ったら書き切らずに数行分を残して、その日の作業を終えます。

 こうすることで、翌日の作業開始時に「昨日はここまで進んだのか。あと数行じゃないか。文章を修正しつつ、続きを書いちゃおう」と、スムーズに作業に入れます。



 人間の脳は欺されやすく、作業を始める前は億劫なものですが、一度作業を始めると流れに乗って、疲れが出るまで仕事を続けられます。

 前日の作業を確認するという軽い仕事から始め、重い執筆作業へと自分自身を誘導するわけです。

 もしも前日の作業で区切りがついていた場合は、「作業が一段落してる。新章を書こう。えっと資料は……」と作業の手が止まり、手が止まると気が散るのでつい遊んでしまいます。




 ■次ファイルの冒頭2,3行書いて筆を置く


 流れもあるので書き切った方がシーンとしてまとまる場合は、その日のウチに書き切ってかまいません。

 その場合、「終わった! 今日は終わり!」ではなく、テンションが上がった勢いのまま、次のテキストファイルの執筆に入りましょう。

 次章の冒頭部分を2、3行書いたところでも何でもいいので、作業終了時刻になったら、スパッと筆を置きます。

 文章をアイドリング状態のまま放置することで、「早く続きを書きたい」という心理状態になり翌日も筆が止まりません。




 ■まとめ


 作品と作者を切り離したいなら、メンタルリセットで自分を騙そう

 ネタに詰まったらウォーキングでメンタルリセット

 すぐに作業を開始したいなら、お残しも有効です。


 上記した方法は私個人のやり方なので、人それぞれ方法は異なるでしょう。

 上手く自分を騙せる方法を見つけるのが、作業スピードを上げるコツかと思います。






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