次に会ったら君の名前を

誰もが経験することだから書きやすいのは当たり前。
でも、だからこそ粗が目立ってしまいます。

それなのに、本作は非常に読みやすく、的確な文体で読ませます。

当然、粗などあろうはずもなく。

それどころか、私の不毛な青春時代が浄化されていくようです。

まあ、私の話は置いておくとして、
何気ない日常がたった一人の存在によって色づいていく様は
見事というしかありません。

是非、ご一読を。

退屈だった日常の色が、二人の出会いによって変わっていく、王道の青春ストーリー。
一文一文に色濃く青春が香り立つのが印象的。
主人公、ヒロイン、両面からの視点から描かれるのが面白いです。
彼らの成長とともに、物語自体の成長も非常に楽しみな作品です。

まだまだこれからの物語ですが、非常に面白いです。

この頃の恋愛物やラブコメは主人公やヒロインが非常に変わっていることが多い。それもそれでよくはあるんですが、食傷気味でした。そこにこの王道の恋愛は非常に刺さりました。

淡々とした文章が描き出す日常、戸惑いながらも感情に無頓着な主人公、きっと何もかも手に入れているようで虚無感を感じているヒロイン。日常の先にある夢中になれる時間、憧れと親しさがから変わる淡い想い。これを恋といっていいのだろうか？

そんな、風景が浮かびました。まあ、本当に上記のような物語になるかは作者ではない私にはわかりません。しかし、読者の中に風景を思い起こさせる小説というの…続きを読む

根暗な主人公と明るいヒロインがこれからどうなるのか……！
タイトル回収待ってます！