概要
不撓不屈、目指すは憧れの婦警さん!
「婦警さんになりたい」
ステラ・ウィンクルは強く憧れを抱いた。
赤い髪に、翡翠の中へ蒼い星を閉じ込めた眼を持つ少女。その眼は未来が視える、ほんの少しだけ特別で内緒の眼。
ある日、母の用事で自分の住むドルネアート国の王都に連れてきてもらうが、迷子になってしまう。そんなステラを救ったのが、ある一人の婦警さん。
ステラの予言を信じ、魔法で住民を助け導く、正義の味方はまるで太陽のような存在。婦警さんはステラを救っただけではなく、栗毛色の母親と異なる容姿を〝綺麗〟と称え、固く閉ざされていたステラの心の扉を開いてみせたのだ。幼い少女が将来の夢として志すきっかけにしては、十分すぎるだろう。
十年後、ステラは夢を叶えるために、田舎の実家で日々鍛錬に精を出していた。持って生まれた魔法属性の〝重力〟を駆