主人公の心情の描写が見事です!己の心を見つめながら悩み、苦しむそれが生きるということなのでしょうそれが人間であるということなのでしょう
読むのも書くのも、ゆっくり、マイペースで、と思っております。 おもに、家族をテーマに書いております。 よろしくお願いいたします。
曝書。本のカビや虫食いなどの損傷を防ぐために行う虫干しの一種だそうです。古くは宮廷行事としても組み込まれていたほどだとか。この作品は武蔵野の図書館に所属する主人公の「私」が曝書を行うというもの。…続きを読む
『蔵書を風に曝す』という条件を選ぶ日の出来事。その環境がストーリーに清やかさを吹き通すのを感じました。和紙を食む紙魚の様に心に住みかけていた虫と、それが言わせた一言は彼女がそれ以前の彼女に戻る…続きを読む
繊細で丁寧な心理描写を通して、望みのかなわない悲しさの一方、正直さ、清冽さが秋風とともに武蔵野を吹き抜けていくようでした。読み応えのある短編です。硬派な長編戦記をお書きになる一方で、このように…続きを読む
拝読させて頂きました。その美しい書き出しから囚われました。古来から続く保存のための作業、そして仕事にようやく慣れてきた頃合いの宿った薄墨の想い。締めくくりの切なさの表現が心を打ち、何度も読…続きを読む
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