秋風とともに

繊細で丁寧な心理描写を通して、望みのかなわない悲しさの一方、正直さ、清冽さが秋風とともに武蔵野を吹き抜けていくようでした。

読み応えのある短編です。
硬派な長編戦記をお書きになる一方で、このように美しい短編をお書きになる作者様ですが、共通するのは「生きること」に対しての力強くも優しい視点のような気がします。

お茶を淹れて、じっくり読んでみてください。

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