薔薇の貴族と悪魔憑き

とある学校に通う普通の高校生、御伽野有栖は"赤い悪魔"とよばれる都市伝説を聞く。
その内容は午後6時に13番地の交差点で止まると、赤い悪魔に鈍い殺されるというありがちながらスタンダードな内容に、内心ビビって足早に家に帰ろうとするが、信号に足止めをくらってしまった。
引き返そうとした有栖の目の前に少女が現れる。その姿に有栖はおもわず驚愕してしまう。
なんとその少女の見た目が噂で聞いた赤い悪魔にそっくりだったのだ。
悪魔によって呪い殺されかけ窮地に陥った有栖の前に華やかなドレスを着た少女が現れる。
──それが、普通の青年と薔薇の貴族の出逢い。
いずれ、有栖を巻き込んで、運命は大きなうねりを産み出すことになる。