このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(87文字)
苛烈だった過去を糧に屈強な風遣いになった主人公。決して善人ではなく、シビアで人間臭いところに共感してしまう人も多いかと。しっかりとした文章が物語に重みをもたせていて、戦闘や心理描写がとても丁寧で、臨場感があります。ヒロインの描写が秀麗で見惚れてしまいますが、主人公はあまりその気がないような……そんな関係も気になります。風対炎、向かう先がどこなのか、見届けてみてはいかがでしょうか。