第2話 私の秘策

 自らを異端と認め、異性間の恋愛及び婚姻出産という従来の一般家庭を否定する者ならば、それなりの社会的批判を仕方なく思い、己の幸福に偏った納得をしていても、現在の日本においては当然とされてしまうが、自らを異端と認めていないにもかかわらず、従来の家族構成を構築できない者も、少子化問題の原因と考えられる。これに対しては、日本政府による政策が効果的である。国並びに地方公共団体による結婚相談事業を開始すべきである。登録者は身上照会されることにより、その身分が保証される。当然費用は税金で賄われ、不当に高額な料金の請求は無い。最も安全安心な結婚相談事業所である。

 さて未来に向け異端を認め、その子孫の誕生を認める法案を可決することが私の考える秘策の重要なポイントである。現行法では、子供ができないことを条件に性転換が認められている。今の自分が良ければ子供はいらないとみんな思っているのか、だれも異議を唱える者がいない。異端であれ、違うにしろ己の遺伝子を残すことを考えて欲しい。政府は子孫のいない者からその細胞及び精子卵子を収集する。将来、性別に関係なくすべてのカップルに子供が生まれるように研究を開始する。その為に従来タブーとされてきたクローンの研究も一時的でも必要と考える。

 近未来は誰かの描いた未来予想図を信じて研究し続ける学者によって創造されるものである。

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近未来 渡邉 峰始 @T-Watanabe2021

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