近未来

渡邉 峰始

第1話 従来の日本

 日本は洗脳と偏見で出来ている。その歴史は、天皇陛下のご先祖が神様であった頃から始まった。日本を創造した神々の子孫である天皇が尊敬され、象徴とされるのは、当然の事なのだが、私の様なあまのじゃくな非国民は、嘘ばっかりと思ってしまうのである。男性と女性が愛し合い、子孫繁栄を願う日本の当たり前がこれまでの日本を造り上げてきた。日本はこの偏見を当たり前とする洗脳教育が有ったからこそ存在意義を自ら認めて来たのである。今まさにこの日本の当たり前が揺らいでいる。男性と女性が恋愛して結婚し、子どもを育て家庭を築き上げるその景色は、絶対的なものでなくなったのである。異端を認めない集団攻撃心理は日本国民特有のものであり、日本の教育の隠された洗脳教育の成果である。だから、学校において発生するイジメ問題は当然の結果であり、イジメの被害者は異端とされる少数派であり、対するイジメの加害者は正義の名の下の多数派なのである。異端を許さない日本国民特有の集団攻撃心理は学校教育に隠された洗脳教育の成果であり、異端を抑圧するためにイジメが社会正義の実現を実行する恐らく生まれて初めて経験する必要悪なのである。イジメは学校に限らず、至る所で発生する可能性がある。目的は少数派のうちに異端を除去するためである。そもそも日本は島国である。「神代の国の島国根性」が従来の日本であり、異端を認めない事が当然であった。長い歴史の中では、時折、異端が出現したことは容易に想像できる。その度に、正義の名の下の必要悪がそれを抑圧してきた。座敷牢に幽閉される障害者の迫害の歴史はその最たるものである。正月には初詣へ毎年行くことで新年が始まる日本人ならではの慣習は神話から始まった日本だからこそであるが、私の様な異端にとってはどうでも良い話しである。私の場合は、イジメによる不登校から、洗脳教育されていないのだと考えられる。普通は…という意見は、私からすれば偏見である。最近、異端を少数派と断定し難い現象が増加したと考えられる。少子化問題はその結果である。なぜならば、従来の日本の当然からすれば、有り得ないからである。異端の絶滅を裏で政策しているが、それに比して異端が増加している。そのための少子化問題。それでも異端を認めない今の日本政府を支持する方は、どうすべきかを考える私の秘策を第2話で記するので、読まないで貰いたい。

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