冒険者ギルド食堂は次元の狭間で営業中です

ここはどこにでも存在してどこにも存在しない虚無の世界、次元の狭間。
この次元の狭間には、唯一、存在を許されているモノがある。
　
冒険者ギルド食堂。

ビッグバン以前から開店し、無まで収束しても閉店しないと言われている。

ここは、男女の双子によって切り盛りされている。

客層は古今東西、多種多様、次元に開いた穴から気まぐれに導かれた者たちだ。
訪れた幸運の持ち主たちは、貧者も富者も聖者も愚者もみな平等に舌鼓を打ち、元の世界へと帰っていく。

料金は無料！

ただし！
食材は、双子の片割れの男と現地調達をしなければならない。