第3話 肩こりで苦しい12月3日

 マッサージの棒を手放してマウスを操作、カクヨムの「リアルタイム」第3話の編集画面を開いた。

 昨日に続いて気が乗らない。今日は肩こり、首痛、頭痛、眼痛で苦しめられなにもしたくない。ただ、ノートPCでサンダーバードがやけに大きい添付ファイルをダウンロードしていてやることがないから、なにもやりたくないといいつつリアルタイムに手をつけてしまったのだ。

 マッサージの棒で肩甲骨をぐいぐいする。肩が凝ると言っても肩ばかりが悪いわけではない。肩甲骨、肩甲骨と肩甲骨の間、肩甲骨の下の肋骨あたり、首の筋。全部が凝って、痛みにつながっているのだ。肩こり歴イコール年齢14年の九乃カナがそう理解しているのだから間違いない。


 さて、問題はミステリーにもある。リアルタイムをミステリーに仕上げなければならない。昨日は窮して熟成させたネタを使ってしまった。もうすこし引っぱってから使えばよかったかもしれない。

 くよくよ考えても仕方ない。九乃カナはくよくよしない。忘れっぽいとも言う。


 まずは死体である。昨日は死体を発見した。それも九乃カナへの挑戦状に導かれるようにして。

 いや、自作自演ではない。説得力ゼロだけれど。

 なにも言ってないって? いや聴こえてくるのだ、読者の心の声がね。


 現場百篇。そう現場はネタの宝庫、百篇の小説だって書けるのだ。そういう意味ではないか。漢字の変換をまちがったけど、うまくごまかしたつもり。

 下書きの世界は行き止まりの密室だった。先へゆくには次の話がなければいけないし、もどるにもリンクがなかった。

 それで閉じ込められていたのだけれど、今日はこうして第3話にこられた。めでたしめでたし。どういう世界観かって? あまり気にしないで。そのうち勝手にできあがっていくでしょ、世界観なんて。


 すこしもったいないことをしたとは思っている。だって、長編ということは締め切りまでに10万文字書かなくてはいけない。ノープランで書いていて10万文字書くってなかなかだ。9ちゃんねるだって何回かに分けて書いたりときどき見直したりして仕上げているのだ、リアルタイムはハードルが高い。ハードルは高いほどよい。

 そうではなくて、近況ノートやブログに書いても文字数にカウントされないことが問題なのだ。もったいないことをした。

 といいつつ、現場検証に行ってみるか。下書きを増やしても意味ないのに。


 おっと6時半になってしまう、現場検証の前に夕食の支度をして食べてしまわなければ。しばし待たれよ。といっても読者に時間経過は感じられないのだけれど。


 毎晩食べ過ぎてしまう九乃カナは、今夜も食べすぎて苦しそう。デスクの前に復帰しても現場検証になんて出掛けたくない動きたくない。でも、下書きの世界には動かなくても行けるのだった。ちぇっ、メンドクサイ。

 しばらくは下書きへ書く。こっちは九乃カナ不在のまま時間だけがすぎてゆく。


ぽく。

ぽく。

ぽく、ちーん。

 下書きの準備は終わった。では現場検証だ。九乃カナは下のリンクにアクセスした。


https://kakuyomu.jp/shared_drafts/U78UCeOOFeBAuFe9cHVxWJakeJXDldAJ

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