第27話

 リゼは一度顔を引っ込める。上の階で、何か重いものを引きずっているようだ。


「リゼさんが英雄…… ? でも、どうやってここまで……」

「ね? 僕の言った通りだ。英雄は必ず現れーー」


 と、上の穴から、長い梯子が勢い良く落ちてきた。あろうことか、それはオレスのドヤ顔に直撃する。


「ぐぶっ」


 白目になったオレスの顔が、ロープの揺れと共にこちらに近づく。かなり痛そうだ。

 梯子を伝って、リゼがゆっくり降りてくる。その肩には、町で見た丸い冥獣が。


「あれ? 花のおっさん、怪我してる?」

「いや、大丈夫。大したことないよ」


 リゼは何が起こったかわかっていないようだ。


「それより、この鎖を外してくれるかな?」

「わかった」


 リゼが向かった先は、オレスの足首から天井の滑車を介し、地面へピンと張られたロープの方。おもむろに取り出した調理用の包丁で、それに切り込みを入れていく。


「ん? 待って、お嬢さん。それを先にやったら、僕が死んじゃーー」

「え?」


 リゼが振り向くと同時に、ロープは音を立てて切れる。支えがなくなり、ロープは緩み、後は重みでオレスが地面へと落下していった。


「大丈夫?」

「お嬢さん、もしかして僕に恨みでもある…… ?」


 幸い、オレスは無事だったらしい。


「おっさん、べろに何か付いてる」

「そうなんだ。これのせいで大変でさーー」

「リゼが取ってあげる」

「あ、いや…… 遠慮しておくよ」


 あのオレスが圧されている。包丁を手にしたリゼが、よっぽど怖いらしい。


「って、そんな悠長にしている場合じゃありません! 早くしないと冥獣が!」


 リゼは急いでオレスの鎖を外し始めた。

 驚くべきことに、彼女はポケットから一つの鍵を取り出した。それを鎖についた錠に差し込むと、鎖は簡単に解けていった。


「すごいね。鍵を見つけたんだ」


 オレスは立ち上がりながら言う。

 彼はリゼから包丁を受け取ると、それで自分の舌についた黒い結晶を取り除く。その間に、彼女にこちらの錠も外してもらった。

 ようやく自由の身になったサラは、慌てて振り向いた。


「うわ……」


 思わず声が漏れる。

 薄闇の中で動く、巨大な人の影。全身は鎖でぐるぐる巻きにされていて、片足の部分だけが破損している。先程の大きな音は、あれが壊れた音か。頭部と思われる箇所からは、大きな一つの目玉が不気味に微光を返していた。

 あんな怪物が、真後ろで暴れていたなんて。


「あの…… ありがとうございます、リゼさん」


 リゼは上目でこちらを見つめ、「うん」と小さく頷いた。あの時、もう見限られてしまったと思ったが。

 その後、彼女はオレスに抱えられた。


「それじゃ、早く上に行こうか。あれの拘束が解けたら大変だ」

「言われなくとも」


 三人は梯子の前に寄る。


「お先にどうぞ」


 オレスに促され、サラは梯子を掴んだ。上までは、およそ四、五メートル。意外と高い。


「あと少し……」


 そう思った時、にわかに耳に届く、爆発でも起きたかのような轟音。小さな瓦礫が、いくつも背中にぶつかる。


「くっ、今のは……」

「梯子から離れて!」


 オレスが叫ぶ。

 同時に、背後から這い寄ってくる死の気配。

 サラは夢中で横へと飛んだ。と、視界の端、梯子の方に、目にも止まらなぬ速さで何かが激突する。梯子は木っ端微塵に砕け散った。

 彼女は受け身を取ると、すぐさま何が起きたかを確認する。それは自分の身長を優に超える岩だ。そこから鎖が伸びていて、人型冥獣の方に続いている。


「あ、危なかった……」

「狙ってたかのようなタイミングだ。どうやら、最初から逃してくれる気はないみたいだね」


 暗がりの奥から、ゆっくりと人型が歩み寄ってくる。

 全身の至る所が、鎧のように黒い結晶で覆われた姿。顔の半分を占めるのは、大きな一つ目。右腕は途中から槍のように尖り、左腕は結晶が大楯のような形を成している。

 物凄いプレッシャーだ。ともすれば、足がすくみそうになる。

 

「あんな冥獣、倒せるのか…… ?」

「そんなのわからないけどさーー」


 梯子を破壊した岩が、勢い良くこちらに戻ってくる。二人はそれぞれ左右に避けた。


「せっかく英雄に助けてもらった命なんだ。すぐに死ぬなんて、そんなつまらない悲劇にはさせない。そうだよね?」

「…… もちろん」


 そうだ、まだ死にたくない。英雄との邂逅が、再び自分に生きる活力を与えてくれた。英雄が見る景色とやらを、自分も見てみたい。


 まずは冥獣の分析だ。

 サラは弓矢を生成すると、素早く矢を放った。人型の目に直進する、高速の一矢。しかし、黒い盾がその行手を阻む。


「弾かれるか……」


 結晶の盾には、小さな傷ができた程度。それも一瞬の内に再生してしまう。

 スピードには自信があったが、見かけによらず人型の反応速度はかなり速い。防御力もかなりのもの。真っ向からの勝負では、いずれこちらがジリ貧になってしまう。

 と、人型は体を屈め、走り出した。


「考える暇もなしか!」


 人型が狙いを定めたのはサラだ。

 たった数歩で、一気に距離を詰められる。迫り来る、右腕の槍。それが当たる直前、彼女は大きく後方に飛んだ。槍は手前の地面を容易く貫く。

 俊敏さだけでなく、威力も相当のもの。

 

「だが、これならギリギリ避けられるーー」


 刹那の楽観。

 それが、大楯の薙ぎ払いに気づくのを遅らせる。


「範囲が広い…… !」


 その迫力たるや、さながら城壁が押し寄せてくるかのよう。隙間はなく、逃げ道は後方一択。だが、今の位置からでは間に合わない。


「くっ…… !」


 しかし、なぜか大楯は途中で進路をずらし、サラの頭上を通過していく。遅れてやってくる強い風が、髪を乱暴になびかせる。

 人型が体ごと向きを変えたのだ。目玉の先にいるのは、オレス。人型はそちらに大楯を構えた。その楯に向かって、深緑色の結晶が絶え間なく当たる。


「戦闘中に考え事は良くないんじゃない?」


 オレスが揶揄うように言う。


「す、すみません……」

「それで、あいつを倒す何か良い方法はない?」


 オレスは人型の攻撃を華麗に避けながら、隙があれば灯晶術で反撃する。何という身のこなし。だが、やはり、あの大楯を貫くことすらできていない。


「奴を倒すのはおそらく無理だ。とにかくあの目玉を潰して、隙ができた所で上に逃げる。それしかない、と思う……」

「うん、いいね。すごく平凡な発想で。僕たちにぴったりだ」


 皮肉だろうか。

 サラは人型の死角まで回り込むと、そこから援護射撃を行う。結晶に覆われていないのは、頭部のみ。とにかく、そこに攻撃が当たれば。

 しかし、人型はすぐさま反応し、槍で全ての攻撃を弾いた。


「まるで全て見えているかのような反応…… ! どうなっている…… !」


 その疑問はすぐに氷解した。

 サラは人型の背面に移動したはず。それなのに、大きな目玉がこちらをギロリと睨んでいるのだ。


「こいつ、後頭部にも目が…… !?」

 

 だから、先程の攻撃にも反応できたのか。あの人型に死角は存在しないのだ。


「これでは、どこから攻撃をしても……」


 側面から、岩が飛んでくる。

 すんでの所で、サラは岩と地面の隙間に倒れ込む。あの鎖のついた岩だ。それは人型を中心に、円を描くように回り、室内のあらゆる物を吹き飛ばしていく。天井を支えていた、太い柱すらも粉々だ。

 それを見て、サラはハッとした。


「そうか! オレス・ティアーズ!」

「ティアーズはいらないよ。その名前は好きじゃないーー」

「天井を狙って! 梯子のかかっていた所! できるだけ穴を広げて!」


 人型が人間の言葉を理解している可能性も考慮し、少し言葉をぼかした。

 最初、サラの真意を測りかねていた様子のオレスだったが、すぐに頷く。


「へえ、だいぶ狂った作戦だね。でも、囮は僕の方が向いてると思うよ。避けるの得意だし」

「だめだ。もし作戦が失敗すれば、囮役が真っ先に死ぬことになる。それは発案者が担うべき役だ。あ、別に貴様の身を案じているわけではない」

「はいはい。わかったよ」


 オレスは天井に向かって、刃物をいくつも投てきする。岩は徐々に削れていき、穴が広がっていく。

 そこへ、人型が槍を構えた。


「させない!」


 数本の矢を、間髪入れず人型に打ち込む。だが、またもや間に入る、あの大楯。

 それでも、人型は標的をサラに変えたようだ。こちらに向きを変え、勢い良く突進してくる。


「よし、釣れた!」


 槍の一突きをかわし、そのまま体を後方に捻って回転しながら距離を取る。それにより、次の楯による横振りを、難なく躱ことができた。


「動きは速いが、意外と単調な行動。パターンさえ理解すれば……」


 彼女はそのまま近くの支柱の裏に隠れる。そして、そこから矢を放つ。

 すると、人型が手にした鎖を引っ張った。

 

「来た…… !」


 岩の振り回しだ。

 サラは急いでその場を離れる。直後、真後ろで支柱が真っ二つに砕けた。残りの支柱は六本。


「天井の方は後どのくらいで終わる!?」

「もうすぐだよ。後少しだけ堪えてて」


 灯晶術の多用による精神の疲労と、逃げ回りながらの戦闘による体力の消耗。堪えられるだろうか。自分のような凡人に。

 そんな不安を、頭を振って追い払う。


「この程度、私がやらなければ…… ! 凡人の私が…… !」


 人型の猛攻を、サラはギリギリで躱し続ける。間に合わない時は、灯晶術で動きを牽制した。そして、外側の支柱からどんどん破壊させていく。天井から聞こえてくる、不穏な亀裂音。

 まだ人型はこちらの思惑に気付いていない。自分が上手くやれば、ここから逃げられる。今度こそ役に立つんだ。

 彼女はもう、英雄という大仰な幻影に囚われてなどいない。ただ、凡人なりに、目先の小さな目標へ直向きに進んでいた。心は清々しい程に、澄み渡っている。

 

「こっちは準備完了だよ! 後は頑張って!」

「頑張って」


 オレスから合図が来る。リゼの小さな声援のおまけ付きだ。


「わかった!」


 サラが移動したのは、残り四本の支柱が密集した、地下室の中央。支柱は、縦横に等間隔で置かれ、繋ぎ合わせると、ちょうど正方形を成す。

 その中心に、人型が地を揺らしながら追ってくる。


「さあ、殺せるものなら殺してみろ!」


 サラが威勢よくそう叫ぶと、人型はそれに応じるように鎖を引き寄せた。

 鎖に付いた岩が、サラの体を踏み潰さんと飛んでくる。彼女はそれを避け、一つ目の柱へ走る。真後ろから接近してくる大きな影。


「間に合えっ!」


 支柱の裏へと飛び込むと、すぐに柱は破壊される。サラはすぐに立ち上がり、次の支柱を目指す。

 二つ、三つ目が壊されると、天井に大きな亀裂が入った。もういつ崩落してもおかしくない。そして、最後の一つが壊され、天井を支えるものはなくなった。


「崩落が…… !」


 サラは一目散にオレスたちの元に向かう。

 あの周辺にはまだ支柱が残っていて、念のため天井に穴を空けてもらっている。あそこが唯一の安全地帯だ。

 一拍遅れて、人型も後を追ってくる。


「くっ、意外と速い…… !」


 これでは崩落前に、人型に追い付かれてしまう。

 と、サラの前方から、複数の光が飛んできて、横を通り抜けていった。それらを防ぐために、人型の速度が低下する。


「本当に、世話の焼ける姫君だね」

「う、うるさい! 誰が姫君だ!」


 だが、オレスの言う通りだ。後で礼を述べなければ。

 後ろの方から、崩落が始まる。雨あられと降り注ぐ大小の岩塊。おどろおどろしい雨音は、急速に強まっていく。

 オレスたちのいる場所までもう少し。サラは前に大きくジャンプすると、体を半回転させる。


「見えた…… !」


 砂塵さじんと岩盤の間から僅かに覗く、人型の目玉。


「私は英雄になんてなれなくていい…… !」


 その小さな隙間を狙い、サラは矢をつがえた。


「ただ、生き延びる…… ! 英雄と、皆と…… !」


 彼女はあまりに遠大な"期待"をかなぐり捨てた。強い感情は、それだけ灯晶術を強くするのにもかかわらず。

 だが、代わりに芽生えた小っぽけな期待は、劣等感や諦念と言った余分なもののない、澄んだ感情であった。それはただ強いだけの感情よりも、灯晶術を洗練させる。

 矢を放つ。真っ直ぐ飛んでいく、彼女の心情を写しとった、煌々としたオレンジ色の光。


「当たれぇぇ!」


 崩落に気を取られていた人型は、矢の接近に気づかない。矢がその巨大な目玉を貫く。その直後、人型の姿は、崩れ落ちてきた岩盤に呑まれていった。

 しばらくして、ようやく落盤が収まる。ぽっかりと空いた天井の大穴から、光が差し込んだ。


「倒したのか…… ?」


 積み重なった瓦礫に動きはない。

 そこへ、拍手の音が聞こえてきた。案の定、それはオレスによるものだ。


「お嬢さん、見た? 今の姫君の活躍」

「見た」

「すごかったね」

「すごかった」


 オレスに誘導されている感が否めない。と、彼はリゼを両手で持ち上げると、こちらに差し出してきた。


「えっと…… ?」


 意味がわからず、首を傾げるサラ。

 そんな彼女の頭に、リゼが手を伸ばした。頭からこそばゆい感じが伝わる。頭を撫でられているらしい。


「いい子いい子」

「い、いえ、その、私は特に大したこともしてないですし……」


 なんだか変な感じだ。子どもに頭を撫でられて、こんなに恐縮してしまうなんて。


「いいや、君は僕たちの命を救ってくれたんだ。君は凡人の星。もっと誇りなよ」

「貴様に言われると、なぜか素直に喜べない……」

「お互い嫌いなんだから、仕方ないね」


 爽やかな顔をして言うことなのか。

 ようやく戦闘による興奮が冷めてきて、サラは重要なことを思い出した。彼女は改まった顔でリゼを見る。


「あのリゼさん」

「なに?」

「灯晶を手に入れることができたら、一緒にアドニスさんを探しに行きませんか…… ?」


 リゼは顔色一つ変えない。それでも、真っ直ぐこちらを見つめながら、「うん」と頷いた。

 

 その後、落ちていた瓦礫やらを伝って、上の階にたどり着いた。ここは大きな家が建っていたようだが、今ではもう見る影もない。

 半壊した家を出ると、場違いに立派な庭が見えてきた。進みながら、サラは口をぽかんと開ける。


「すごく幻想的…… 冥霧の中にもこんな所が……」

「あれ? でもここ、あの町じゃないんだね」

「え? じゃあ、ここは…… ?」

「コリント」

 

 そう答えたのは、リゼだった。

 急いで導灯盤を確認する。


「すごい反応……」


 ガラスの中の光虫は、狂ったように一方向に進んでいた。


「これだけ反応をしていれば、灯晶塊はすぐそこ……」

「もしかして、あそこじゃない?」


 オレスの視線を辿る。見えたのは、冥霧でかすんだ先に浮かぶ高い塔の影。そのすぐ隣には、巨大な木の影も映る。


「確かに、昔から灯晶塊は神格化されていて、特別な建造物に納められていたと学んだ覚えがある……」

「じゃあ、あそこに行けば」

「ええ、コリントに光を取り戻すことができる!」


 自分の声が想像以上に弾んでいることに、サラは驚いた。胸の高鳴りが治らない。

 あれだけ困難だと思われた目標の一つが、もう目と鼻の先にあるのだ。冷静にしていられる訳がない。


「それでは、早くあの塔にーー」


 サラの気持ちのたかぶりは、一気に沈静化することになる。

 屋敷の玄関部分が、耳をつんざく大音響と共に、吹き飛んでいったのだ。サラたちのすぐ側に、岩が降ってくる。そこから伸びる鎖を見て、彼女はゾッとした。


「まさか……」


 地の底から手が伸びてくる。それが地面を掴むと、顔を出したのは、あの人型。

 結晶は幾らか剥がれ、腕の一部などはひしゃげてしまっている。大楯もボロボロだ。それでも、生きているなんて。


「しつこい冥獣だね」

「くそっ!」


 サラが矢を放つ。狙うは、大きな目玉。

 しかし、それは目玉を貫くことはなかった。


「なに!?」


 当たる寸前、人型の目玉を結晶が覆ったのだ。まるで目蓋のように。


「まさか、学習して…… !」


 人型は体を不規則に痙攣させる。すると、突然その両肩から、長い結晶が飛び出してきた。それには五本の指があり、まるで新たな腕が生えてきたかのようだ。


「嘘……」


 逃げるべきだ。入り組んだ住宅街に逃げ込めば、撒ける可能性は十分ある。しかし。


「あっち、でかい虫いる」


 リゼが警告する。

 確かに住宅街の方からは、時折おぞましい何かの鳴き声がする。人型から逃げる途中で、その何かに出くわしたら、それこそ一巻の終わりだ。

 と、悩んでいるサラの肩を、オレスが叩く。


「お嬢さんをお願い」


 そう言って、リゼを手渡す。


「え、それってどういう……」

「ま、ここは僕に任せてよ」

「な、何を言ってる! いくら手負とはいえ、あれを一人で倒すのは無理だ! あの、生えてきた腕もどんな危険があるかーー」

「君は十分頑張った。今度は僕の番だ」


 それだけ言うと、オレスは人型の方に目を向けた。その細められた瞳には、見るものを萎縮させるような、妖しい力が込められていた。

 現に、サラも言葉を失う。


「お嬢さん、サーカスはお好き?」

「リゼ、それ知らない」

「それじゃあ、好きになってもらえるように頑張らないとね」


 オレスは口の中から大量の刃物を取り出した。

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