私の世界は「推し」で出来ている。

 会社員の主人公は、あるゲームキャラの大ファンだった。化粧もそのキャラのイメージカラーで、満員電車の中ではキャラの絵を見る。会社ではキャラの二次元小説のおかげでタイプが早いと評判で、お弁当のふりかけもキャラのもの。テニスに誘われても、飲みに誘われても、一人でキャラを堪能するために帰宅する。
 しかし、満員電車の中でも、上司も、テニスに誘ってくれた相手も、飲みに誘ってきた相手も、まるで乙女ゲームの攻略対象並みで……。
 ゲームのキャラに恋する主人公が、実は現実では――。

 いつもの作者様の世界観とは違いますが、世界観や全体の構成や構造の面白さや、巧みさは、流石だと思いました。

 面白かったです。
 
 是非、御一読下さい。

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