超過風月

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概要

地面に落ちたビニール傘に話しかけたら、女の人に見られてた。
ひとりぼうっと雨の中、傘を差して歩いていると、地面にビニール傘が落ちていた。
俺はその近くにしゃがみこんで、まるで子猫に話しかけるように、「そうか、お前もひとりなんだな……」なんて言ってみる。
バカじゃないのか、とすぐに我に返った。
こいつは猫じゃねぇ、傘だ。

（以前「小説家になろう」様で書いていたものを加筆修正したものです）
  • 完結済 全1話
  • 6,473文字
  • 更新
柿尊慈
  • @kaki_sonji

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