チキンかミートローフか

ローストチキン、フライドチキン、フライドチキン好みの違う三人は姉弟。物語は突然朝の喧嘩から始まる。

普通の夕御飯なら譲れたかもしれない、でも今日はクリスマス！譲れるわけがないのです！
周りからはくだらないことで、って言われるかもしれないけど彼らにとってはとても大切なこと。それぞれに譲れない主張があるわけで、ぶつかり合って喧嘩して、そのままバラバラに家を出てしまいます。

でも、それぞれの友人や気なる人、恋人から掛けられる言葉たちを受けて三人がとる行動とは……。

三人の視点で語られる三つの物語が一つにまとまる瞬間、家族や友人、恋人の大切さを感じ、心温まる物語でした。オススメです！

なんの前触れもなく海外旅行に出かける両親と、それを「またか」で許す三人の子どもたち。冒頭からコミカルな展開と家族間の仲の良さに、物語へ引き込まれます。

特筆したいのは三姉弟の友人と恋人です。
彼らが実に気持ちのいい性格をしています。それぞれが友人として、恋人として、姉弟たちをよく見てよく理解してくれています。
彼らの人柄の良さは、恋の三角関係フラグさえ建設させません。ひいては、こんな素敵な人たちを引き寄せる姉弟たちの人の良さも伺えます。

結羽ちゃん蓮くん和真くんの幼なじみズにご注目ください！この三人がすごくかわいいです！
そして、和真くんのセリフにこの物語のメッセージが込められていると感…続きを読む

クリスマスの料理はチキンかミートローフか、！そんな姉弟喧嘩が勃発！
物語はなぜか、とある姉妹作の本質へと迫ります。笑
本編では姉弟喧嘩からはじまるそれぞれの課題が各主要人物への思いへと昇華して、エピローグにてほのぼのピリオド。
短編の中で繰り広げられる緩急トリックをご堪能あれ☆

クリスマスの料理を何にするかで喧嘩する姉弟達。三人ともそれぞれ食べたいものが違うのだ。
最終的には料理担当の陸空が怒って家を出る所で物語は始まる──

海未、蒼空、陸空の視点で語られる物語。
それぞれ友達や恋人に背中を押され、姉弟達と仲直りすることを決めます。
仲良し家族の温かいストーリーの中に甘い恋の隠し味もあって、読了後はほっこりと幸せな余韻に浸れること間違いなし！

冬にぴったりの愛に満ちた物語。
読めば温かい気持ちになれますよ。
おすすめです！

クリスマスに何作ろっか？という、何気ない設定から、兄妹の互いを思う気持ちを優しく描いている。
作品の全体を通して、人の優しさが伝わってくる。
この作者は、優しい心の持ち主なんだと思う。

実はお腹空いたときに、この美味しそうな作品が目にとまりました。
読み始めた理由が不純ですみません！。
ほのぼのした姉弟の日常物語が楽しかったです。
ちなみに、自分はチキン派です。

※登場人物の姉弟の名前がよく考えられていて綺麗です。
苗字名前の上に、「名前のルビ」が振られているので、ルビを名前の上にしたほうが見やすいかと思いました。

クリスマスにぴったりの、ほんわか家族愛×料理ストーリー。

ローストチキン編、フライドチキン編、ミートローフ編。
どれも日常のワンシーンに対する愛に満ち溢れています。

冷めないうちにお召し上がり下さい！