4:映像技術の発達が夢に与える影響

現代に生きる我々は、映像技術(CGなど)の発達により「現実ではあり得ない」ような映像を常日頃から目にしています。

 

また、自分が実際に肉眼で見ていない遠くの景色や物事も、テレビやネットで目にすることができます。

 

そのことが、夜見る夢にも影響を与えているのでは、と思うことがあります。

 

たとえば、夢に出て来る景色が、「自分が実際にその目で見た景色ではなく、テレビ等で見た景色が元になっている」ということに気づくことがありますし、普通の人間の視点ではあり得ない、ドローンで空撮しているかのような「空からの景色」を夢に見ていることもあります。

 

(「夜に見た夢の記録」第42話「千葉の山中の茶畑を取材している夢(https://kakuyomu.jp/works/1177354054896835230/episodes/1177354054919198177)」で空から茶畑を見ている場面や、第52話「バスで雪景色の綺麗な所へ旅行(?)に行く夢(https://kakuyomu.jp/works/1177354054896835230/episodes/1177354054921685844)」の後半で、自由に視点を切り替えて高い場所から景色を見下ろしている場面など。)

 

ちなみに「千葉の山中の茶畑を取材している夢」の「夢の材料」は、夢を見る前にテレビの情報番組で見た「山奥で暮らす夫婦」の映像が元となっているものと思われます。

 

(場所が千葉だったかどうかは覚えていません。)

 

同様に、第37話「実際は見られなかったネオワイズ彗星を、パーティーしながら眺めている夢(https://kakuyomu.jp/works/1177354054896835230/episodes/1177354054918385601)」の夢の中に出てきたネオワイズ彗星の映像(画像?)も、夢を見る前にネットで見つけたネオワイズ彗星の写真がほぼそのまま出てきたように思います。

 

(時間帯や空の色などは変わっていましたが。)

 

「現実ではあり得ない」光景としては、他に、TV番組の「演出」のようにレースのコースが光る「演出」が、夢の中に表れたこともあります。

 

(「夜に見た夢の記録」第61話「ロードレース的な夢?(https://kakuyomu.jp/works/1177354054896835230/episodes/1177354054986525008)」)

 

また、夢の主人公が「自分」ではなく、まるで映画かドラマでも見ているかのように「自分の登場しない夢」を眺めていることもあります。

 

第8話「日本の昔話のような、でもホラーのような夢(https://kakuyomu.jp/works/1177354054896835230/episodes/1177354054897557356)」などは完全に自分が登場せず、内容も自分自身の経験ではなく、テレビや何かで見てきた映像の組み合わせで、さらには景色も展開も現実ではあり得ないものとなっていました。

 

こういう夢も、普段から映画やドラマやアニメなどの映像作品を多く見ていることの影響なのだろうかと、疑問に感じています。

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