第18話 泡なの

素の詩 Something droppedー零れ落ちた何かー 作者 小鷹 りく

    第58話 月の裏


 下記詩を受けて作った詩になています。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054921997703/episodes/16817139558844262255




 生き物って、泡なの。

 薄い薄い膜で囲まれた、泡なの。


 ぶくぶくぶくって、いっぱい泡立つと、押し合いへし合い。

 丸くならないで、三角や四角や変なかたち


 風が吹けば、皆そろってぷるってふるえる。

 光が当たると、皆何かをうつしているけど、てんでばらばらゆがんでる。


 手でつかんでぐしゃぐしゃ、こわれて消える。

 とげでつんつん、はじけて消える。

 ほおっておいても泡はいずれ消える。

 皆同じ、あわてない。


 ながめていようよ、周りの泡が右往左往うおうさおうして、ふるふるしているところ。

 夢も幻も見ないなら、観察しよう。

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華やぐも、心憂しも、いとゆゑゆゑし。~連詩 しののめの巻~ パパスリア @inOZ

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