流れ星が落ちる夜と

運命か、宿命か。

また、同じ夢を見た。
小さな男の子と女の子の夢。
顔すらはっきりと思い出せない、ただなぜか、この夢を失うことにどこか怯えている。
田舎の中学生、花月 雨(はなづき あめ)は、転校してきた少女、風鳥 鈴(かざどり りん)に小さな違和感のような懐かしさを感じる。やがて彼はいつも見ている夢が思い出だったことを知った。

鈴と一緒にいた過去を知った雨は、少しずつ鈴に惹かれていく。
そんななか、鈴はあることをきっかけにいじめられるようになってしまう。
雨は彼女を必死に支えようとしたが、少しずつ鈴は弱っていった。

そして雨はあの夢の本当の意味を知ることになる。