季節外れ
季節外れの暖かい日に
季節外れの花が咲いた
窓のブラインドから
差し込むまばゆい光
白くて 小さい
かわいい花びら
葉と葉のあいだから
ひょっこり顔を覗かせる
季節外れの暖かい日に
季節外れの花は散った
窓の向こうに映る
淡くて狭い青い空
残された雪のように
地を這う儚い花びら
やがては枯れて丸まって
気の向くままに風に飛ばされる
どうして こんな時期に
暖かい日がつづいたのか
どうして こんな時期に
花が咲いてしまったのか
理由を知りたくても
花は答えてくれない
季節外れの暖かい日に
季節外れの花はまた咲く
がらんどう Lugh @Lughtio
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます