概要
最後の地球人はメンタルが異次元
思想犯として地球上から追放され、宇宙空間の個人牢獄に収監されていたカイト・クラウチ。
ある日、日課のトレーニングを終えたところで生活サポートロボットのエモーションから重大な事実を告げられる。
「地上が滅亡しました。人類社会の終焉にともない、刑期を終了したものと判断します」
同じように宇宙空間の個人牢獄に繋がれた人はいるのか?
地上の様子は?
生き残りは?
そういった普通の疑問を全て放り出し、カイトは笑顔でエモーションに告げる。
「取り敢えず、残された食糧と酸素で行けるところまで行ってみようか」
これは、一人の地球人が外宇宙の文明に接触し、新しい世界で自由に暮らす物語。
ある日、日課のトレーニングを終えたところで生活サポートロボットのエモーションから重大な事実を告げられる。
「地上が滅亡しました。人類社会の終焉にともない、刑期を終了したものと判断します」
同じように宇宙空間の個人牢獄に繋がれた人はいるのか?
地上の様子は?
生き残りは?
そういった普通の疑問を全て放り出し、カイトは笑顔でエモーションに告げる。
「取り敢えず、残された食糧と酸素で行けるところまで行ってみようか」
これは、一人の地球人が外宇宙の文明に接触し、新しい世界で自由に暮らす物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!新時代のSF浪漫小説!
SF分野に詳しくないため、本作に散りばめられたオマージュや元ネタは正直分かりませんでした。しかしそんな自分でも楽しく読み進められました。それって実はかなり凄いことです。
膨大で緻密な設定から繰り出される物語は、まさに人間の尺度では想像もできない広さの『宇宙』です。しかし各キャラクター達のコミカルでテンポの良い掛け合いやストーリー展開、多種多様な知的生命体や種族(宇宙クラゲとか宇宙ウナギとか宇宙マグロとか)が登場し、構成のシッカリしたSFなのに読みやすい……という、これまでのSF小説に抱いていたイメージ(偏見とも言う)を完全に覆されました。やっぱ大事なのは浪漫よ。
非常に完成度の高い、新たな時…続きを読む - ★★★ Excellent!!!さあ、地球を棄てて宇宙の旅へ出発だ!
無実の罪で宇宙追放刑に処せられていたカイト。
誰にも干渉されない孤独な囚人生活をそこそこ楽しんではいたものの、その悠々自適な日々は突如「地球の滅亡」という形で終わりを迎えてしまう……
さて、もしあなたがカイトだったらこの後どうしますか?
地球に戻って滅亡の理由を探る?
あるいは何もせず寿命が尽きるのを待つ?
それとも……どうせなら地球とは遠く離れた宇宙の探索に出てみる?
三番目を選んだあなたは実に本作の主人公と相性が良いことでしょう。
一番目、二番目を選んだとしても、読み進めているうちにきっと三番目を選ぶ主人公に共感し、彼に惹かれていくに違いありません。
広大な宇宙でカイトが巡り合う…続きを読む