第15話  エンディング!

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魔王ゾーバラマスを倒した"ああああ"達。


仲間達も瀕死だが、みな無事で魔王を倒した"ああああ"の元に


集まってきた。



「"ああああ"さん、体は大丈夫ですか?


荷車に積んであったせっかくの素材は魔王に吹き飛ばされて


しまいました。」



「せっかくタイムマシンで未来に戻ろうと思ったのに素材が

・・・集めなおしですね」


と 歌人せいやと未来人999.



2人に引っ張られた荷車に載せられた


ぎっくり腰の大魔道師やんじゃが


「"ああああ"よ。よくぞ魔王を倒したのぉ。


しかし、体は、、いや気分は大丈夫か?」


そう声をかけるが、返事が無い。



「・・・」



「勇者さん、お怪我は大丈夫ですか?


レベルアップでMPが1回分使えるようになったので、


中級ヒーリングをかけますね。」


と ヒーラーまりこがヒーリング魔法をかける。



「・・・」


ピクッと "ああああ"が動き出した。



「この世は、この世は我のモノだぁぁああああああ!!!」


急な耳をつんざくような大声に仲間は全員耳をふさぐ。



「お前は、お前は我のイイナズケだぁあああああああ!!!」


と ヒーラーまりこの肩をつかみ、両手で持ち上げる

ダークヒーローのままの"ああああ"。



「ううむ、いかんわい。魔王との激戦で


大量のダークヒーローの力を使ってしまった。


これは安らぎで戻すしかないわい。


まりこ次第じゃな。」



「私・・・次第?


私なら"ああああ"さんを元に戻せるの?」



ヒーラーまりこが持ち上げられながら、


返事を返す。



「そうじゃ。"ああああ"は憤怒の力で


ダークヒーローの侵食率が上がってしまった。


だから、逆の安らぎの力で元に戻せる可能性があるのじゃ。


戦闘で憤怒に侵食された"ああああ"の心を癒すのじゃ!」


「でも、私、私で出来るかな。きゃっ!」



急にヒーラーまりこの体が


床に落とされた。



「支配!支配!支配!支配!支配!支配!支配!


異論は許さん!異論は許さん!異論は許さんっ!


貴様らは我のしもべとして


従えぇぇえええ!!!!!」


狂ったように絶叫するダークヒーロー"ああああ"


の声が大広間にこだます。



「我、支配する!


この星の町を支配する!


異論は許さん!」


そう言うと、ダークヒーローの力で


空中に浮き上がった。



「我がしもべよ!


神殿を守れ!我は町を支配してくる!」


そう言って、ダークヒーロー"ああああ"は移動しようと


した、その時!



なんと!ヒーラーまりこが ジャンプして


ダークヒーロー"ああああ"のまたに


両手でつかまえて、ぶら下がったのだ!



「な、何の真似だ、イイナズケよ・・・」


ダークヒーローの姿ではじめて動揺したそぶり


を見せた。



すると、まりこは


「私、勇者"ああああ"さんが


男らしく無くて、ひ弱だと思っていたんです。


私にすら力が負けてるし。」




「でも、でも、私達のために


世界のために命をかけて戦っている


"ああああ"さんを見てきて、


男らしいし、すごいなって思ったんです!」



「だから、だからっ!


元の"ああああ"さんに戻ってください!


勇者"ああああ"さんが大好きですっ!」


渾身の大声を出した。



すると、憤怒の力で鋼のようになっている


ダークヒーロー"ああああ"のまたは


脱力し、やわらかくなった。



そして、力が抜けた"ああああ"は


ぶら下がるヒーラーまりこごと床に落ちた。




「大丈夫ですか?」


歌人せいやがヒーラーまりこに駆け寄る。



「私は、私はだいじょうぶ。


"ああああ"さんは?」


ハッとして、みなが"ああああ"を見ると、


体の色は肌色に戻っていき、


ダークヒーローのマスクは外れていた。



ダークヒーロー"ああああ"は


勇者"ああああ"に戻ったのだ!



みんなで見守る中、


勇者"ああああ"は目を覚ました。



「う、みんな。魔王は?ダンジョンは?


どうしたの?」


ゆっくりと起き上がる。





「勇者"ああああ"さん、復帰を待っていたよ!」


「おお、"ああああ"よ。


よくぞ人間に戻れたのぉ!」


「未来に帰れなくなったけど、


今後もよろしく!」



そして、、ヒーラーまりこが


勇者"ああああ"にかばっと 抱き着いた!



「"ああああ"さん、戻れて良かった!


みんなで元の町に帰ろうね!


え~ん!」


今までの辛い戦いを思うと


目からドッと涙が出てきて、泣いてしまった。




「僕は・・僕は・・」


声がなかなか出ない。


しかし、声を振りしぼる!



「僕は・・本当はダメだけど


みんなの力で勝たせてもらってた。


でも、でも、最後のダンジョンで


それでも苦戦して、そこから記憶が無くて、


死んでてもおかしくなかった。」




「でも、魔王にやられた時の記憶はあって、


それで、それでもこれで終わりは嫌だなって、


死にたくないって、人生ではじめて思った。


だから、力を振りしぼって、生きようとがんばった!」



「そして、生き残れた。


だから、すごく嬉しい!


死ぬまで みんな大切にするからね!」



一斉に勇者"ああああ"に仲間達は抱きついた。



そして、道中のお城への報告を当然のように素通りして


仲間達と故郷に帰るのであった。





・・・




100年前に大勇者おるでかが倒したはずの魔王ゾーバラマス復活。


勇者"ああああ"の代になり、討伐は困難かと思われた。



だが、無事討伐し、


人生で一度も彼女なしの勇者"ああああ"は 


ヒーラーまりこと結婚。 


勇者の家は 無事復活し、何世紀も 反映するのであった。




~  おしまい ~




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完結しました!



最後なので、ポイントやイイネとか感想いただけると嬉しいです!



処女作なので、感想もらえると今後に特にはげみになります!

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非力勇者 ~ 装備とアイテムと金と仲間に頼る冒険! @gennraku

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