誰がサイコパスなのか――――!?

白河希。
名前からも容姿からも女性のような彼は、頭脳明晰な探偵事務所の所長だ。
あくまで、所長であって探偵ではない。と彼は言う。
そんな彼の容姿は、言葉にできぬほどの美しい様をしていた。
幼馴染の刑事、岩垣義男。
名前の通りいかつく正義感のある男だ。
ただ、白河と組んだことにより、警察官でありながら情報を流すということに後ろめたさを抱えているのも事実。
このコンビの抱える過去には、悲しきものがあるようだ。

事件は、蝶の標本を模写したような殺人事件だった。
綺麗な容姿をしている被害者が次々と狙われ、腹を裂かれ蝶の翅のように開かれ釘打ちされる。
犯人はサイコパスなのか!?

散りばめられた伏線を勘ぐり読み進めるほど、心臓がドクドクとしました。
怪しいと思われる人物が現れるたびに、今までの流れを照らし合わせ、誰が犯人なんだと気になります。
最後の最後、犯人に行き着くまで楽しませてくれるミステリーです。
主人公や、周囲が抱える心の機微に涙もします。
是非、ご一読を。