あとがき

 この作品集を読んでくださり、そしてこのあとがきまで目を通してくださり、ありがとうございます。

 手元の文字数カウントアプリでは全部ぴったり140字のはずなのですが、カクヨムに移すと何字か余ったりしてちょっと戸惑っています、角霧です。

 自分があまりにも数をこなしていない気がしたので、自主的に「30日SSチャレンジ」を始めました。大変で、でも楽しくて、良い一ヶ月だったと思います。

 ここには、作品たちについての小話のようなものを書いておきます。特に読まなくても支障はないので、どうぞ気楽にお読みください。


 まず、『名前のないもの』、『改革』、そして番外編の『未来からの笑顔』は、元号改正を受けて考えた話です。

 ……正直に言うと、「来月やろう!」と思い立った三月の私は、四月に新しい元号が発表されることをすっかり忘れていました。初めてのSSチャレンジが、平成最後の一ヶ月に。なんだかちょっといい感じだな、と勝手に思っています。


 それから、繋がっている話がいくつか存在します。

『刈り取る者』と『散り逝く者』は、同じ場所、同じ時間の、違う目線。『仮面の下』と『仮面と素顔』は、仮面をつけて生きる同じ誰かの話。

『学び舎』と『階段の夢』と『変わらないふたり』も、実は繋がっています。時間は移り変わっていますが、同じ二人のお話です。彼らは結構お気に入りの二人なので……もっと細かく掘り下げて、中編くらいの小説にしてみたいですね……!


 タイトルを考えるのが苦手なタイプなのですが、『FantasYearning』と『燃情』、『ネルト・めると』はタイトルで遊びました。

「Fantasy」と「Yearning」を合体してみたり……「ねんしょう」ならぬ「ねんじょう」にしてみたり。『ネルト・めると』は「寝ると、メルト」から来た完全なる思いつきです。

 思いつくタイトルが大体短い単語だな……という傾向を把握したことも、今回の収穫かも。


 そして、これはやっぱりここに書いておきたいお話……。

 ここカクヨムで公開させていただいている完結済みの拙作、『待ち合わせは、いつもの駅前』の主人公・沙羅の後日談が、実は含まれています。二十日目の、『隣の予約席』です。『20』の数字から連想して、二十歳になった沙羅の物語になったのでした。

 あの物語を経て成人した頃の沙羅は、兄の暁人と同じ大学に入り、大学生として過ごしています。そこでのクラスメート……というか、同じ授業を受けている学生目線の話です。

 二十二歳になっているはずの暁人はどう過ごしているのでしょうか……気苦労は多そうですが、きっと元気だと思います。

 もし、未読で気になってくださった方がいらっしゃいましたら……! ぜひ『待ち合わせは、いつもの駅前』も読んでいただけると嬉しいです……!!


 ……あまり長くなってしまってもいけないので、この辺りにしておきます。もう十分長ったらしい気もしますが……。

 ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました!

 それでは、またいつか……願わくばそう遠くないうちに。

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30日SSチャレンジ 作品集 角霧きのこ @k1n05

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