七殺星　流狼戦記

　時は鎌倉。
　幼い頃に盗賊に故郷を奪われ放浪の旅を続ける、七殺しの狼(ろう)は、食い扶持を得るために、盗賊に狙われている山里の村の用心棒となった。
　さっそく悪者退治に乗り出そうとする狼だったが、話を聞いて驚いた。相手は既に、討伐に向かった侍の軍勢を二度までも撃退しているというのだ。
　盗賊団を率いていたのは、死者を操り自らも不死の肉体を持つ謎の男。
　超常の力を振るう破天荒巫女、撫子も味方に加わって、山のもののけ達や幕府の軍団、果ては龍神をも巻き込んでの大乱戦が開始する。