第32話 足掻く
藤木はぼんやりと床の上に横たわっていた。涙に濡れた頬を海風が優しく撫でていく。
死んじゃうんだ…
一瞬でも、歴史を変えられるかと思った。丁度榎本家の転機にあたるこの時代に来たということは、何か意味があるのかもしれないと思った。
バカみたい…
結局、藤木一人があがいたところで何も変わりはしないのだ。死ぬ者は死ぬ。生き延びられる者は生きる。ただそれだけのことだ。そして…
僕も死ぬ…
藤木涼介の人生は、未来から飛ばされた時点で終わっていたのかもしれない。だが、そう考えるにはあまりにも悲しかった。横たわった部屋の中からかいま見える空は晴れ渡っていた。ゆうるりと白い雲が流れていく。この時代も藤木の時代も空は青く、雲は流れる。国明が死んで、藤木が死んでも変わりなく…
「藤…」
その空を人影が遮った。藤木は感情のこもらない目でその影を見つめる。
「藤」
もう一度名前を呼ばれて、藤木はやっとそれが国明なのだと認識した。
「何…?」
ぽつっと答える。国明は藤木の隣に腰を下ろした。衣擦れの音がして、国明の手が藤木の手に重なった。藤木はされるがままになっている。振り払われなかったことにほっとしている様が伝わってきて、藤木は笑いたくなった。こんな些細なことに一喜一憂しているくせ、何故滅びるとわかっている道を平然と選ぶのか。
「国明は…」
虚ろに空を見上げたまま藤木は言った。
「君は死ぬのが怖くないの…?」
顔を傾けて国明を見る。国明は黙ったままだ。黒い瞳は穏やかな光を湛えている。しばらく藤木はその瞳を見つめていたが、ふいっとまた顔を逸らした。
「僕は怖いよ。死ぬのは嫌だ…」
また涙がこみ上げてきた。
「国明が死ぬのも嫌だ…」
国明の指が藤木の涙を拭った。ますます涙が止まらなくなる。
「忠興や秀次が死ぬのも嫌だ…どんなに卑怯なことやってでも、みんなに生きて欲しいって願うのは間違いなの?」
ばさりと直垂が音をたて、国明が藤木に覆い被さってきた。背がしなるほどきつく抱きしめられる。
「僕と一緒に生きてくれないの?」
国明は何も言わない。ただ藤木を抱きしめる。藤木はその背に手を回した。広くたくましい背中、藤木は唐突に理解した。
あぁ、この男はもののふなのだ。
名を惜しみ、背に傷を受けることを恥とする武者なのだ。そしてきっと、忠興も秀次も、この館にいる全ての郎党達も、国明と同じなのだ。
「抱いてよ」
泣きながら藤木は囁いた。溢れる涙が国明の肩を濡らしている。
「抱き殺してよ…榎本国明…」
吐息とともに国明の耳へ吹き込む。深い絶望の中で藤木は快感に呻いた。
人払いをしたというのは本当だったらしい。郎党達どころか、忠興や秀次さえ顔を見せない。
「御渡り様は今、海神様のお言葉を受けておられる、と言っておいた。誰もここへは近づかぬ」
しゃあしゃあと嘯く国明が小面憎い。さすがにぐったりとなった藤木は、国明の胸に体を預けて座っていた。いつのまにか空が朱に染まっている。薄暗くなった部屋から眺める夕焼けは鮮やかで、館は常と変わらず平和な佇まいだ。だが、こうして時が過ぎ、確実に自分達は破滅へ近づいている。斜めに見上げると、国明も夕焼け空を眺めていた。夕陽の赤い光が館を、そして国明を染めている。ふと、滅びの炎を見たような気がして藤木は身震いした。ぎゅっと藤木を抱く手が強まる。大丈夫だ、とでも言うように。だが、この手は滅亡を選び取った手だ。
「変わらないの…考え…」
国明は相変わらず答えない。
「変えてよ、国明…」
自分は繰り返すしかないのか。後二日、ぎりぎりまで鎌倉へ駆けつけないよう懇願し続けるしかないのか。それとも…
「変えぬ。そしておれは死なぬ」
静かに国明が言った。悲しい思いで藤木はそれを聞く。
「……無理だよ…」
「死なぬ」
藤木は国明の首筋に顔を埋めた。国明の匂いが藤木を包む。
「おぬしも死なせぬ」
「…嘘つき」
夕暮れの朱が二人を照らす。
こうやって国明の腕の中で終焉を迎えられたらそれでもいい…
ふと、そんな考えが浮かび、藤木は慌てて振り払った。諦めてはだめだ、と己に言い聞かす。今ここに存在していることを無意味にはしたくない。どうすればいいのか見当もつかないが、とにかく諦めてはいけないのだ。藤木は自分を抱きしめる国明の腕に己の手を重ねた。見上げる空は深い藍色に朱を流している。
国明は渡さない。
運命だろうと歴史の流れだろうと、国明を渡すわけにはいかない。国明は藤木一人のものなのだ。血の色をした夕焼け雲を藤木は睨むように見上げた。
小和賀雅兼が榎本の館の門をくぐったのは、翌日、五月一日の早朝だった。
金茶色の直垂を身につけた雅兼は、見事な葦毛にまたがり、郎党に白馬を牽かせている。白馬の背には、たくさんの菖蒲が乗せられていた。切ったばかりらしく、紫色の花や細い葉にはまだ朝露が光っている。榎本の郎党達が飛び出した。秀次が慌てて出迎える。
「こっこれは小和賀様、とっ突然のお越し…」
「おぉ、那須の」
小和賀雅兼は快活に笑った。
「榎本殿が嫁取りを断ったとか。本家が大騒ぎでな、雅兼が子細を伺って参ろうと名乗り上げた次第」
「そっそれは…」
顔色を無くした秀次に、雅兼はまた可笑しそうに肩を揺らす。
「というのは表向き、いや、御渡り様のご尊顔を再び拝したく思うてあれこれ訪問の理由を探しておったところに、渡りに船であった。それ」
馬上から供回りの郎党に合図をする。白馬の上の菖蒲を郎党達が手際よく降ろしてまとめた。
「節句も近い。御渡り様のお部屋に飾っていただきたいと参ったのよ」
ひらりと馬を降りた雅兼は、秀次に向かって涼やかな声で案内を請うた。
「御渡り様へ拝謁願い申し上げ候」
「しっしばしお待ちを。こっこっこちらへお通り下されませ」
秀次は郎党の一人に言いつけ、国明に知らせに走らせると、雅兼を客間へ通した。菖蒲の花は榎本の郎党達が受け取って藤木の部屋へ運ぶ。茶を運んで間もないうちに、『御渡り様』の許しが雅兼に伝えられた。
藤木の正面、南側の廊下にまず雅兼は平伏した。
「こんにちは。小和賀の殿様」
柔らかく藤木は声をかける。その声に雅兼はまた頭を低くした。
「顔を上げて部屋へ入って」
ははっ、と答えた雅兼は膝でいざり入ってから顔をあげた。真ん前で藤木が静かに微笑んでいる。藤木の座る畳の周りには、雅兼が運ばせた菖蒲の花が大きな壺にいくつも活けられ飾られていた。紫色と緑色の中で秀峰の白いジャージを着た藤木の姿は際だっている。雅兼は一瞬、その姿に目を奪われた。ほぅっと感歎のため息をもらす。
「まことに御渡り様のお美しゅうあらせられまする。紫の花々に囲まれた御姿はさぞやと思うて菖蒲を切らせて参りましたが、御渡り様の御前では今を盛りの花どもも霞みまするよ」
「……切らせたとは榎本の庄に咲いていた菖蒲だろうが」
ぼそりと呟かれた声に横をみれば、廊下に近い下座に当主国明が座っていた。むっつりと口がへの字に曲がっている。だが、雅兼は国明の表情を気にするふうでもなく、さらりと笑った。
「これは榎本殿。丁度よい。本家よりの用件をすませてしまおうか」
「…何用で」
「婚儀のこと、考え直していただきたい」
「それはできぬ」
「承った」
あっさりと雅兼は頷き、それから藤木へ向き直った。
「雅兼の用向きはこれで済み申した」
そう言って涼しげな目元を細める。藤木は呆気にとられて雅兼を見ていた。
「小和賀の殿様、何しに来たの?」
「もちろん、御渡り様のご尊顔を拝したく馳せ参じてござります」
にっこりとこの美丈夫は破願した。藤木の顔が僅かに歪んだ。それは、悲しみを堪えているようにも、何かに耐えているようにも見え、雅兼はふと眉根を寄せた。
「御渡り様、なにかお悩み事でも?」
ハッと藤木が目を見開く。一瞬、茶色がかったの瞳が揺れたが、すぐにその目は伏せられた。
「…別に何も…」
だが、声音に潜む沈んだ響きは隠せない。雅兼がちらりと目を走らせた先では、国明がやはり難しい顔をしていた。雅兼は少し考え込む仕草をすると、ぱさりと直垂の袖を翻し居住まいを正す。背筋をしゃんと伸ばして真剣な面もちになった。
「今朝方、それがしが榎本の庄に馬を進めておりましたところ」
ひどく真面目な声に藤木は顔を上げた。国明もきょとんと雅兼を見つめている。雅兼はますます大真面目に語り始めた。
「いずこからか声が聞こえて参ります。それが小さな小さな声でござりまして」
まわりに控える郎党達までじっと雅兼の話に耳を傾けはじめた。
「まさかね、まさかね、と確かにそれがしを呼ぶのでござります。それがしも不思議に思い、声のする方へ馬を進めましたならば…」
誰かがごくりと喉を鳴らした。ふっと雅兼が声を顰める。
「山道の先の突如開けた場所にいきあたり、辺り一面菖蒲の花畑、その菖蒲の花々が、まさかねー、まさかねー、御渡り様のところに連れてゆけー、と」
「そは榎本の菖蒲畑だっ」
どん、と国明が床を叩いて唸った。
「おぉ、どうりで、丹精込められた見事な花であるはずだ。馬に積めるだけ積もうと切りましたからな、朝から一仕事でござりました」
「小和賀殿、人の畑のものを切ってこられたという御自覚は…」
「榎本殿の代わりに働いたからとて、全ては御渡り様の御為、礼には及びませぬぞ」
雅兼は涼しい顔だ。茶を運んできた秀次がぶくくっ、と笑いを漏らし、国明に睨まれて慌てて口元を引き締めた。藤木もくすっと笑う。だがその表情はすぐに曇った。雅兼はその顔をじっと見つめながら、穏やかに言った。
「もうすぐ端午の節句でござりますな。この雅兼、祝いの品々を御渡り様にお届けいたしましょう」
花だけではござりませぬ、様々に珍しきものを見繕いますゆえ、と雅兼は斜め後ろに座る国明に目を向ける。
「けして榎本の庄を動かれませぬよう。国明殿、榎本の方々も、雅兼献上の品々が届くまではここでお待ち下されよ。狩り、遠乗りも控えてくだされ。戦の調練などもってのほか、御渡り様をお迎えしての初節句であるからには、身を潔斎して館から動いてはなりますまい」
はっと藤木が身を固くした。国明の眼光が鋭くなる。
雅兼はじっと国明の眼光を受け止めていたが、ふと微笑んだ。秀次の運んできたお茶を手に取り、実に優雅な仕草で口に運ぶ。それからゆったりと藤木に向き直った。
「なにしろ、それがしの取り寄せましたる品々は、唐、天竺からの渡来品ばかりでござりますれば、榎本殿が館にいてくださらねば心配でかないませぬ。節句の宴というて、よもや鎌倉へ出られることはありますまいな。御渡り様、ふらふらと榎本殿が遊びに出るようであれば、お叱りくだされませよ」
「…あ…うっうん、そうするよ、絶対…」
絶対…、と藤木はもう一度呟くように言った。雅兼は本家に近い人間だ。その雅兼が、榎本を動くなという。雅兼なりに本家の動きを言外に伝えようとしているのだ。
動けば滅びる。
とりとめもなく世間話に興じる雅兼の目の奥がそう告げていた。国明も感じ取ったのだろう、重苦しい顔で押し黙っている。何も知らない秀次や控えている郎党達は、話し上手な雅兼に笑ったりどよめいたりしていた。
「ところで、御渡り様には、熱心に馬の稽古をなされておられると聞き及びましたが」
突然、馬の話をふられて、藤木は我に帰った。雅兼は相変わらず涼しげな笑みを浮かべている。藤木は曖昧に笑った。
「忠興が見てくれるんだ。今度から浜辺に降りて稽古する」
「なればあの白竜をお試しくだされませ」
白竜?と藤木は首をかしげる。
「御渡り様、小和賀様より素晴らしき馬を頂戴いたしました」
秀次が勢い込んで言った。
「実に見事な白馬でござります。ただいま、厩にて休ませておりますが、午後から試してみられるのもよいかと存じ上げまする」
頬が僅かに赤らんでいる。興奮しているのだろう。雅兼が目を細めた。
「気性の穏やかな馬でござりますよ。名は少々、勇ましゅうござりますがな」
「へぇ、白馬かぁ」
藤木はもたれていた脇息から身を起こした。ここへ来て次第に馬の魅力がわかるようになっている。見事な白馬といわれたら、間近で見たくなる。しかも、それで馬の稽古をしてもいいというのだ。そこまで考えて藤木は現実に引き戻された。稽古ができるのは今日だけ。明日には皆が戦に行き、日を置かずに全滅する。堪らぬ気持ちに藤木は脇息に置いた手を握りしめた。
「ただ、一つだけ、ご注意申し上げますぞ」
雅兼がいかめしい顔つきをした。何事だと皆が雅兼を見る。
「特に榎本殿、肝に銘じてくだされよ。あの白竜、雌馬でござります」
国明が訝しげに首を傾げた。雅兼は厳かに告げる。
「ひげ面や強面が大嫌いゆえ、乗せるのは見目良いおのこだけにしてくだされよ」
どっと笑いがおこった。見目良いおのこがこの館にどれほどおったかなぁ、などと口々に言いあう。
「那須の、おぬしもしかと肝に銘じよ」
「やぁ、小和賀様、それはこの秀次ならば白竜に乗っても障りはないということですな」
「いや、どうであろうな、振り落とされてもおれを恨むな」
「なんの、白竜の好みに添わねば乗りこなすまで」
「無理強いいたすと首の骨を折られるぞ」
「雌馬一頭乗りこなせず命を惜しんでなんの男の矜持が守れましょうや」
ぐん、と胸を張る秀次に雅兼は破願した。
「はっはっ、それでこそ板東武者の鏡ぞ、那須の」
快活な雅兼の口調に皆も笑う。
命を惜しむ、のぅ、命を惜しむ…雅兼は笑いの合間に膝をとんとんと叩きながら謡うように呟いた。ふっとその手を止める。それからしみじみと言った。
「それがし、初陣の頃はよく思うておりました。板東武者たるもの、命を惜しまず名を惜しめと。ですが、御渡り様…」
雅兼は涼しげな目元を柔らかくする。
「妻を持ち、子を成したこの頃は思うのでござりますよ。庄を守り、家を守ることこそが武士の大事と。そのためならば命を惜しみ名を捨てねばならぬ時もあるのではないかと」
藤木はぎくりとした。伺うような目で雅兼を見つめる。雅兼はどこまでも穏やかな顔をしていた。藤木はふっと息をつくと、ぽつりと言った。
「卑怯者って言われるよ、小和賀の殿様」
「それもやむなし」
穏やかな眼差しの中に、チラチラと切迫した色が見え隠れしている。あぁ、この人は、と藤木は悟った。必死で国明を説得しているのだ。名を捨てて生き延びろと。和田を捨てて生き残れと。
「雅兼さん…」
滲みそうになる涙を藤木はぐっと堪えて微笑んだ。
「僕もそう思うよ、雅兼さん」
「おぉ、それがしの名を呼んでくだされるとは、ありがたき幸せ。聞いたか、那須の」
「そっそれがしなど、いつも秀次と呼んでくだされておりまするっ」
「小憎らしきやつよ。打ち据えてやろうか」
「あいや、ご勘弁をっ」
雅兼の冗談口にまた郎党達はゲラゲラ笑った。生真面目な秀次との取り合わせが更に笑いを誘うらしい。藤木も声を上げて笑った。国明だけが口元を引き結んだまま、じっと動かなかった。
「さて、本家の用向きも済み申した。そろそろお暇せねばなりませぬ」
両手をついて雅兼は藤木に平伏した。藤木が目を見開く。
「え、来たばかりでしょう?」
引き留めたいと思っている自分がいるのに藤木は驚いていた。この美丈夫はやはりひとかどの人物なのだ。居るだけでなにかしら安心させるものを持っている。藤木自身が気弱になっているせいかもしれなかった。
「もう少し居ればいいのに」
「もったいなきお言葉」
雅兼は顔をあげ、にっこりした。
「ですが、それがしがあまり長居をいたしますと、榎本殿の不機嫌に輪を掛けますからな」
国明が顰めっ面をふいと逸らした。
「あ、じゃあ送るよ、小和賀の殿様」
藤木は急いで立ち上がる。
「それがしごときにありがたきことでござります。なれば…」
雅兼はちらりと国明を見た。
「庭に白竜を牽かせますゆえ、ご覧になってはいかがでござりますか。その足でお暇つかまつりましょう」
藤木がぱっと顔を輝かせた。そうだ、白竜を見たい、触ってみたい。そそくさと庭へ走る藤木を秀次等が慌てて追う。雅兼はゆっくりと立ち上がり、わいわいと騒ぐ藤木や郎党達から少し離れて部屋を出た。国明はその後ろに続く。
「榎本殿」
振り向かないまま雅兼が小さく言う。
「あの白竜、よほどのことがないかぎり、口綱を放さぬ事だ」
国明は眉を寄せて雅兼の後ろ姿を見た。雅兼のゆったりとした歩調は変わらない。
「放したが最後、背中の乗り手を連れてあれは小和賀へ駆け戻る」
国明が目を見開く。
「そう躾られた馬だ、白竜は」
「雅兼殿…」
「御身一人の心中に」
「かたじけない…」
国明は雅兼に並んだ。上背のある国明よりも少し低い雅兼が、ちらりと視線を上げる。
「国明殿、辛かろうがけして動かれるな、御渡り様の御為にも」
国明は答えなかった。ただ、握りしめた拳が震えた。
雅兼が帰ると、奥に引っ込んでいた忠興が出てきた。馬を確かめ大喜びする。何故小和賀の殿様がいるときに出てこなかったのかと問うと、ひげ面をしごいて苦笑いした。
「叔父殿は小和賀様が苦手でござりまして」
そっと秀次が耳打ちをした。なんでも、あのあか抜けた雰囲気がだめなのだそうだ。なんだかわかる、と藤木は笑った。
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