概要
アイドルになることを夢見る紗弓は非能力者の烙印を押されていた。
それでも諦めきれずアイドル事務所の扉を叩く。
候補生となった紗弓は、やがて脚力強化の異能に目覚め、
天才武術家少女、にぬ奈と共にデビューできることを喜んだが……。
彼女の反応は冷ややかなものだった。
「短い付き合いになると思います。
私、アイドルに興味ありませんから」
ドルオタと武術家。似ても似つかないふたりは、
デビュー戦の後、互いの引退を賭けて激突するのだった。
夢と青春。努力と友情。そして挑戦。
アイドル――自分がそうありたいと思う自分、
その為に闘う者たちの、熱き物語が今、始まる。
※本編には格闘シーンがあるので【暴力描写有り】にチェックを入れてお
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!まさかアイドルの笑顔を見て、血が熱く滾る日が来ようとは
いや、一般的に「アイドルの笑顔」って言葉から想像するのと、全然違う滾り方するんです。
熱血。硬派な決闘に感じる種類のそれ。なのに物理的な血生臭さや痛みは事実上なくて、彼女たちの姿はどこまでもキラキラしていて、「あれっやっぱりアイドルでは」と思うのだけれどでもやっぱり違う。違うはず。だって命がけ。いや死にはしないけどある意味死ぬというか命以上のものがかかってるというか、もう自分で何言ってるかわかんないんですけどとにかく熱い。
自分はアイドルというものについてよく知りません。なのでズレているかもしれないのですけれど、なにより感じたのはこう、なんだろう。「エンターテインメント性」の高さみた…続きを読む - ★★★ Excellent!!!アイドルたちの熱いバトルが開幕した
異能は見る者を楽しませるパフォーマンスになり、異能者はそのパフォーマンスを魅せるアイドルになった。
そんな世界のお話です。
歌って踊るアイドルが、戦って魅せるアイドルになったといえば、わかりやすいでしょうか。
異能を持っていなかった主人公・紗弓が、覚醒、能力を得てライバルと対決する。
アイドル好きな紗弓と武術者のにぬ奈、2人の対比と、それが交わっていく感じが上手く描かれていました。
最後のバトルも熱い展開でした!
相手のことを読み合って読み合って読み合った先の決着。
バトルを通じて、想いは相手に伝わるのか?
素晴らしかったです。
異能バトルによる熱い青春物が好きな人には、オススメの作品…続きを読む - ★★★ Excellent!!!アイドルのアイドルによるアイドルのための戦い
アイドル、能力バトル、百合。作者はこの作品に「俺はこれが好きなんだよ!」という想いをこれでもかと叩き込んだに違いない、と第一部を読了して思いました。
バトルシーンは熱量高く、とても読みやすいので自然と主人公である紗弓にすんなり感情移入できます。剣豪小説のような文体で淡々と描写される戦闘シーンがアイドルという言葉の雰囲気に反して血生臭く、泥臭く、なおかつアツい。
紗弓の能力がシンプルなストロングスタイルなせいもあるのでしょうか?
何度か誤字脱字かと思われる場所もありましたが(文体の癖、あるいは演出上のことなのか判別がつきづらかったので違っていたらご容赦を)、バトル自体がアツいのであまり気に…続きを読む