そんなのってないぜ!あんまりだぜ! そう言わずにいられない男たちの悲哀

まず、タイトルからしてブッ飛んでます。
なんだよ、会社で全裸になるんだ、って!

そう思ってあらすじを読むと、さらにブッ飛んでます。

娘(未成年)が魔法少女になってその力を使うと、なぜか保護者たる父親が魔法少女本人の代わりに、社会的制裁(全裸になる)を受けるという、闇金の保証人のような無茶苦茶な設定!


もちろん、制裁は会社内だろうと、外出先だろうと、女子社員の前だろうと、取引先との大事な商談中だろうと、お構いなしに下される!

そして、その制裁で主人公がピンチになると現れる、謎の男Ⅹ兵衛。
常人(常識ある人のこと)が思いもよらない秘策で、主人公をピンチから救う!

某魔法少女アニメに対するアンチテーゼ、魔法少女本人は不幸にならないけど、保護者が不幸になる、という設定が素晴らしいです。
しかも、今の所、魔法少女は一度も登場しておらず、完全に父親目線で、いつ洋服が爆発四散するのかというハラハラ感がたまりません。
いや、いつ爆発四散するのかを、物語間の「次回予告」で自らネタバレさせるという、小説としては禁じ手まで平気で使う、作者の手腕がさらに笑いを引き立てています。
魔法少女以外にも様々な作品のパロディが織り交ぜられていて、ギャグのごった煮みたいで笑いが止まりません。

ある日突然、魔法少女の父親になってしまった男たちの魂の叫びを聞け!

「そんなのってないぜ!!あんまりだぜ!!」

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