二人の女性の間で揺れ動く感情は

明と暗、王道と邪道、伝統と革新、愛と恋。
様々な対立軸を用いて一人の男の子の、二人の女の子の間で揺れ動く心を描いた学園青春群像劇。
ほのかにビターテイストのある作風で、様々な経験を通して自らの恋愛観を探し求めるのを、三人の目線で描いてあり短編でここまで凝縮できるのかと感心します。

書道や華道、茶道といった日本の伝統に触れつつ、それもまた物語のひとつの軸として展開していくのも面白かったです。

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