回顧10-01 盈満の咎め




 死にかけている息子さんに会う──というその響きと目的から、私は火之来病院の集中治療室なんかを連想したものだけれど、それは勝手な思い込みというもので、内灘さんの息子さんは、自宅で大人しくお留守番をしているとの事だった。

 六歳にも満たない男の子に、果たしてどれくらいのお留守番能力が備わっているのか──。一人っ子である私には、想像する以外に知る由も無い。しかし、彼にお留守番をさせてしまった根本的な要因が私にあるのは事実で、それを思うとこの胸の底にどんよりと心苦しさを感じてしまう。


 兎にも角にも明くる日の私は、朝の検温や血液検査の結果を待ってから、繰絡さんと共に内灘さんの自宅へと向かう運びとなった。繰絡さんの説明によれば、アラタは内灘さんが迎えに行き、私たちは内灘さんの家で一堂に落ち合う手筈になっているらしい。


 繰絡さんの運転する軽自動車の中で、内灘さんの息子さんがお留守番をしている事や、その彼が父親には似ず非常に可愛らしい外見である事などを聞かされたものの、肝心の呪いの詳細についてや、家庭の事情などについては何一つとして明かされる事はなかった。


「正直に申し上げまして、私も先生の事を知り尽くしているわけではありませんので」


 そこはかとなく寂しそうに呟いた繰絡さんは、田園風景が果てしなく続く車窓の向こうへと、小さな溜め息を吐き出した。どこか言葉少ななその様子には、大人の女性の雰囲気が見え隠れし、助手席の私は戸惑いを覚えている。

 あどけない外見の繰絡さんが、当たり前のようにハンドルを握っているその姿も、私がぎこちなさを拭えずに居る要因の一つなのかもしれない。漠然とした年の差を急に意識してしまった私は、繰絡さんの溜め息から逃げるようにして、窓の外へと視線を彷徨わせた。


 碁盤の目のように規則的に張られた水田が流れていく。烏丸の稲作は、早稲わせの品種を中心に行われているため、黄金色の穂はとうに刈り取られている。煌めく稲穂を失った景色には、何とも言えない物寂しさが広がり、この土地を囲む山脈が彼方に連なっているのが容易に見渡せた。輝きを失った水田──それでも所々に位置する水車が、ゆるりゆるりと水路を掻き回しているのは、冬期湛水とうきたんすいと呼ばれる特殊な農法のせいだ。


 冬期湛水とは、稲刈りが終わった後でも、水田に水を絶やさずに張り続ける農法の事だ。それを行うメリットもデメリットも様々だと言うけれど、その是非はさておき、烏丸の農家の人たちが冬期湛水を貫くのには、明確な理由があった。

 このまま季節が進み、本格的な冬場を迎えると、湿地状態となった水田には水鳥たちが飛来する。水分を含んだ肥えた土壌に繁殖する微生物や昆虫たち──そういった豊富な餌を求めて、鴨や雁が群がるその姿は、ちょっとした見ものである。

 鳴海なるみと呼ばれるこの辺りの地域は、烏丸の中でも特に稲作の盛んな地域であり、野生の水鳥たちの姿を一目見ようと──あるいは写真に収めようとする人たちが訪れる。それが冬期湛水を貫く明確な理由。身も蓋も無い言い方をしてしまえば、貴重な観光収入へと繋がるのだ。


「さてさて梨沙ちゃん、見えてきましたよ。あちらのお宅です」


 促された方向を見やると、田園風景のど真ん中に、絵に描いたような日本家屋が構えていた。特筆すべきは目を疑うような敷地の広さで、その広大な敷地をぐるりと囲うようにして、黒竹くろちくを主とした生け垣が編まれていた。その中心に構える門戸もんこは、決して小さくはないものの、庭の大きさとの対比がアンバランスで貧相に見えてしまう。田舎の家というものは、総じて建蔽率けんぺいりつが低めになる傾向があるけれど、それにしたって対比がまるででたらめだ。


「先生はまだお戻りになっていないようですね。お車がありません」


 隣接された砂利の駐車場に車を停めながら、繰絡さんが言った。それはつまり、アラタもまだ到着していないという事だ。

 携帯を確認したけれど、アラタからの連絡は無い。昨晩に送った私のメールにも、依然として返信は無いままである。だからといって、決して自分から電話を掛けたりしない所が、私が私たるもっともな部分であり、我が身の臆病さを象徴するような消極的な判断だと思う。


「さて梨沙ちゃん。行きましょう、勝手知ったる他人の家ですよ」


 繰絡さんの後ろに続き、開け放しの門戸を潜った。だだっ広い中庭を無遠慮に突き進みながら、あちらこちらで雑草が繁殖するその荒れ具合に愕然とする。少なくとも、所有する土地の大きさから連想されるような優雅な庭園は、生け垣の内側には存在していなかった。

 無施錠の引き戸を開けて、玄関口へと辿り着く。不用心さに呆れる私に、「泥棒さんもこんな家には入りませんね」と繰絡さんが笑いかけた。それは確かに一理あるかもしれないと、私は苦々しい表情で力無く頷く。


 脱いだ履き物を揃えつつ、まるで片手間のように「ごめんくださーい」と呼びかける繰絡さん。私はその仕草を真似るようにして、「お邪魔します」と後に続く。靴を揃える際に、一足の子供靴に目が留まった。新品も同然のぴかぴかの運動靴には、何某かのアニメのキャラクターが描かれていた。


「見たところミコトさんの靴しかありませんし、螢子けいこさんもお留守のようですね」


 ミコトさんの靴──要するに内灘さんの息子さんは、ミコトという名前なのか。奥さんには逃げられたと言っていたし、螢子さんというのはお祖母さんか誰かだろうか。私の記憶違いで無ければ、ミコトくんは一人っ子だと言っていたと思うし。


 「あの──」繰絡さんに問いかけようとしたその時、先に続く薄暗い廊下の曲がり角から、勢い良く男の子が駆け寄ってきた。見るからに小柄なその姿には、どたどたといった擬音よりも、とてててといった擬音が似合う感じだ。男の子は少しも減速しようとはせず、「イオリちゃん!」と繰絡さんに抱きつき、ふんわりとしたスカートのシルエットの中にうずもれた。


「ミコトさん、お久しぶりですね。お元気そうで何よりです」


 繰絡さんはくすぐったそうに男の子──ミコトくんを引き離し、腰を屈めて同じ目線で話しかけた。ミコトくんはその身を包む子供サイズの甚平を広げるようにして、「僕ね、少しだけ背が伸びたんだよ。イオリちゃんは、お胸大きくなった?」と笑顔の花を咲かせた。

 ミコトくんは男の子にしては少し長めの頭髪をしており、黒目の大きな丸々とした瞳が輝いていた。瑞々しく柔らかそうな頬にはえくぼが浮かび、確かに内灘さんの子供だとは思えないくらいに可愛らしい顔立ちだ。そしてその愛くるしい姿には、呪いの面影など何処にも見当たらない。


「あらあら、私が追い抜かれるのも時間の問題ですね。お胸の方は残念ながらさっぱりで、そちらにおられるお姉さんにも馬鹿にされる次第です」


 イタズラめいた繰絡さんの目配せが私に向けられ、同時にミコトくんの視線が私へ──私の胸部へと注がれた。好奇心を宿した瞳が爛々と輝き、ミコトくんはその距離を詰め寄ってくる。


「ちょっと繰絡さん、私が一体いつ馬鹿にし──きゃっ」


 ミコトくんの右手が私の左胸へと伸び、私は反射的に身を反らせた。途端に左肩に激痛が走り、その場へと蹲って身を小さくする。


「いけませんよミコトさん、そちらのお姉さんはお怪我をされているのです。それに、初対面の方には自己紹介をするのが先ですよ。まずは自己紹介を済ませてから、ピンポイントで右胸を狙うのです」


 繰絡さんの台詞に、私とミコトくんはほぼ同時に困惑の表情を浮かべた。本気と冗談の境い目が分かりづらい所が、繰絡さんと内灘さんはそっくりだと思う。


「お姉ちゃん、ごめんなさい。僕は内灘ミコト、五歳だよ」

「ううん、いいの。私は屶鋼梨沙、十七歳です。きちんとお名前を言えて偉いね」


 私がそう言うやいなや、ミコトくんは目に見えて不機嫌になり、頬をぷくーっと膨らませてむくれてしまった。一体何が気に障ったというのだろう。正直なところ、子供相手にどう振る舞えばいいのか分からない。私の対人スキルは皆無に等しいのだと、つくづく思い知らされる。


「梨沙ちゃん、必要以上の子供扱いはいけませんよ。ミコトさんの身体も心も、大人に成るために日々頑張っていらっしゃるのですから」


 そう言えば繰絡さんは、ミコトくん相手にも敬語を使うスタンスを崩していない。繰絡さんの言葉遣いは、時に慇懃無礼が過ぎるきらいもあるけれど、真似しようと思ってもなかなか出来るものではないだろう。


「ミコトくん、ごめん。一人でお留守番が出来ちゃうくらいだから、もう立派な大人だ」


 お留守番が出来る事を褒め称えるのも、結局は子供扱いをしている事の裏返しかもしれなかったけれど、ミコトくんは照れ臭そうに鼻の下をこすってから、「じゃあ、お胸を触ってもいい?」と聞いてきた。


 ──やっぱり子供じゃん。もしくはエロ親父じゃん。どういう理屈でそうなるのよ。


 しかしそんな気持ちはおくびにも出さず、「お父さん遅いね」などと言ってあからさまに話題を逸らす。別に助け舟というわけでもなく、「螢子さんはどちらに?」と繰絡さんが横から尋ねた。


「ケイはお買い物に行ってるよ。お父さんに、しばらく僕のお世話を頼まれたんだって。僕、何でも自分で出来るのにね」

「一人で出来る事も、螢子さんが居ればずっと楽しいですよ。それにミコトさん、お食事だって大勢で食べた方が何倍も美味しいでしょう?」


 模範解答のような受け答えに、ミコトくんは「そうだねっ」と元気良く頷いた。私には到底真似出来ない繰絡さんの対応に、思わず溜め息が溢れそうになる。それから少しだけ遅れて、重たい罪悪感が私へと伸し掛かった。ミコトくんが不必要なお留守番をする羽目になったのは、元凶として私の不手際があったからこそなのだ。「お父さん遅いね」だなんて、他人事のように言ってしまう無神経さは、恥じるべき私の浅はかさであり、拭えない幼さだった。


「梨沙ちゃん、螢子さんというのは、近所に住んでおられるお婆さんです。まるで本当のお孫さんのようにミコトさんを可愛がり、深い愛情を注いでくださる方なのですよ。先生は梨沙ちゃんの事を抜きにしても、日々多忙な生活を送っていらっしゃいますから」


 気持ちの沈んだ私を慮るように、柔らかな口調が向けられた。「ありがとうございます」と短く答えてから、私はミコトくんの方を向き直す。繰絡さんに倣って、目線の高さを彼に合わせる事も忘れない。


「ミコトくん、あのね、お父さんを借りちゃってるのは私なの。今のお仕事が済んだら、きちんとミコトくんに返すからね」

「んー? それまではリサちゃんが僕のお父さんってこと?」


 首を傾げて問いかけるミコトくんの、真っ直ぐな目線が刺さる。上手く笑えている事を祈りながら、「私で良ければね」と無責任な発言に逃げる私。ミコトくんは、「本当かなぁ……」などと呟きながら、小難しい顔をして私の周囲を歩き回る。迂闊な事は言えないなと反省しながらも、愛らしいその姿に心が和んでいく。


「捜索班二名、ただいま帰りました──っと」


 聞き覚えのある台詞と共に引き戸が開き、相も変わらずスーツ姿の内灘さんが現れた。その後ろには、見慣れた制服に身を包んだアラタも立っている。お邪魔してます、と会釈する私に、なぜかアラタが鷹揚な素振りで片手を上げて応えた。


 アラタの制服姿を見て、今日が平日だったと唐突に思い至る。水主祀り翌日の烏丸は、町全体が祝日になるから問題無いにしても、更に一日が明けた今日は完全に平時通りなのだ。すっかり失念していた。こんな状況で何を平和呆けしているのか、という気もするけれど、私とアラタの本分はあくまでも学生である。

 ならばアラタは、学校に行くフリをして家を出てきたという事か。先生にどんな理由を告げてアラタが学校を休んだにしても、その交際相手である私も同時に休んでいる──それも無断欠席しているのだから、信憑性が薄れてしまっているに違いない。


「心配すんな、先生には風邪で休むってちゃんと電話したぜ。『剣舞の後にちょっと冷えちまったのかなぁ──』ってな」


 誇らしげに腕を組んで、やや芝居がかった様子でアラタが言った。


「なんであんたは私の考えてる事が分かるのよ」

「だってリサって分かりやすいじゃん。あ、『リサも風邪で休む』ってついでに言っといたからな。俺だってたまには気が利くだろ?」


 思わずこの耳を疑った。しかし目の前の古知新太という人間が、くだらない冗談を口にするヤツじゃないのは重々承知している。


「……私の考えてる事が分かるなら、私がどうして欲しいのかまで分かってよ」


 気が利くどころか、完全に余計な事をしてくれた。私の分まで欠席を告げるなんて、信憑性が薄れるどころか完全にゼロだ。先生やクラスメイトたちの間で、今頃良からぬ噂が飛び交っているのは確実だ。


「梨沙ちゃんも新太さんも、夫婦漫才なら今度にしてくださいね」


 思わぬところから思わぬ指摘が入り、私は頬を赤らめる。私の前で散々夫婦漫才を繰り広げていたのは、他ならぬ繰絡さんたちじゃないか。


「お、そこのおチビちゃんが内灘のおっさんの子供か? 思ってたよりもちっちゃいなー」


 面白いものを見つけたと言わんばかりに、アラタの目に悪戯な光が灯る。見やればミコトくんは、繰絡さんのスカートの陰に隠れるようにして様子を窺っていた。お父さんに飛び付きたい気持ちと、見知らぬお兄さんを警戒する気持ちとが、まさに半分半分といった様子だった。

 手早く靴を脱ぎ捨ててミコトくんに駆け寄ったアラタは、半ば強引にその体を抱き抱えた。赤ちゃんを高い高いするのと同じ要領で、ミコトくんの両脇に手を差し入れて、軽々と高々と持ち上げた。


「うわ、軽いな。ご飯ちゃんと食べてるか? あ、俺は新太な。おチビは名前、何ていうの?」


 度を越えた子供扱いをはらはらした気持ちで眺めながら、アラタの方がよっぽど子供じゃないかと恥ずかしくなった。しかし私の心配は杞憂に終わり、ミコトくんは泣き出すでも怒り出すでもなく、むしろ心底楽しそうに、高い高いを満喫しながら答えるのだった。


「僕はミコトだよ。お兄ちゃん、このまま走れる? ねぇ、あっちまで行ける?」


 ミコトくんが指差した廊下の先を目指して、アラタは一目散に駆けていく。ミコトくんの嬉々とした笑い声と、木造の廊下にどたどたと響く足音が同時に遠ざかっていった。


「あらあら、新太さんは人たらしさんですねぇ」

「アイツは能天気なだけですよ。空気が読めないだけです」

「ミコト、嬉しそうだったな。俺ももうちょっと遊んでやらねーとな。しかし梨沙ちゃん、余計なお世話かもしれ──」「分かってます。大丈夫です」


 その先を続けようとした内灘さんを強く遮り、私は言う。


「アラタが無理に明るく振る舞ってる事くらい、分かってます。私は愚かで、不義理で──とにかくとんでもなく嫌な人間ですが、アラタの性格くらいは、分かっているつもりで居させてください」

「はは、ならいいさ。やはり余計なお世話だった」


 「生意気言ってすみません」と軽く頭を下げる私を、「青春ですね。青い春ですね」と繰絡さんがからかい、続けて「熱愛とは、熱い愛と書くのですよ」と人指し指を立てた。


「のろけてるつもりもないですし、全然うまい事言えてませんよ」

「そうですか? 梨沙ちゃんは手厳しいですね」


 私はいつの間にか、繰絡さんとの間に心地良い距離感を見つけ出していた。繰絡さんがさり気なく私に合わせてくれているにしても、繰絡さんみたいな人がクラスメイトに居たら、もっと楽しい毎日を送れていたんじゃないかな、と何気なく考える。


「しかし、『息子が呪われて死にかけてる』と俺は新太くんにも言ったはずだが……出会い頭の『高い高い』は考えものだわな」


 独りごちるように呟かれた内灘さんの言葉が、私を現実へと引き戻した。内灘さんの大きな背中に続いて、私たちは廊下を進む。その突き当たりから右手を向くと、横並びの和室が三室連なっていた。一室一室が特別広いわけではなかったけれど、全ての襖が開け放たれたその空間は開放的で、和室独特の重苦しさの一切を感じさせなかった。


 鴨居の上には立派な欄間らんまが構え、丁寧に施された細やかなかしりが私の目を楽しませてくれる。大空を優雅に舞う鶴、物憂げに首を傾げる白鳥、左右対称に並ぶつがいの雉、誇り高くその羽を広げる孔雀──様々な鳥を象った立体的な透かし彫り欄間は、素人の私が見ても圧巻の仕上がりで、相当な価値のある物に違いないと唸ってしまう。


「閉じられた町を自由に舞う鳥──気持ちは分からなくもないが、皮肉にも程があるだろ?」


 足を止めていた私を振り返り、嘲りの色を見せて内灘さんが問いかけた。古ぼけた宝物庫を包むあの暗闇を思い出しながら、私が呟く。


天外魔境てんがいまきょうならぬ天蓋魔境てんがいまきょう──でしたっけ」

「そうですよ梨沙ちゃん。実はあの場での思い付きなのですけれど、我ながらよく言ったものです。この烏丸町は、奇想天外な天蓋魔境です」


 ──意味深長な言葉を、次々に思い付きで溢さないで下さい。


 そういった思いと共に、私は眼差しで問いかけた。天蓋という例えのその意味、その真意を。


「えへへ、そのままですよ。ミシャグジ様がこの町を──この町の子供たちを閉じるまでもなく、そもそもこの烏丸町は閉じられているという話です。まるで天蓋付きのベッドのように、この烏丸町はあらかじめ閉ざされている。ただそれだけの話ですよ」






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