くまのプーさんＶＳ三毛別羆事件の人食い熊

　始めと最後に登場する原作風のゆるゆるプーさんがその雰囲気のまま人食い羆の事件現場に行くことで、凄惨さがうまい具合に中和された名作。

　蜂蜜好きという性格の活かし方がとても上手だと感じました。

　是非、一読してみてください！

どう見ても、出落ちのタイトルである。
すわ、ギャグかと思い読んでみれば圧倒的な筆力で描かれた羆の暴威と
どこまでも優しいプーさんの姿があった。
改めて元のページに戻れば
――ぼくは人間を食べないクマだよ。のキャッチコピーが心に沁みる。
プーさんはヒーローではない、それでも子供の友だちで優しいぬいぐるみだ。

これを俺が書いたならどんなに嬉しかったろうなと思います。
奇抜なだけでなく内容もとても面白かったです。

国道から六線沢熊害事件現地に向かうこの道は「苫前ベアロード」等と称され、プーさんっぽい可愛らしい熊の絵の看板が印象的だった。
実際の事件現場とは若干離れるが、復元地は未舗装路の先に開拓時代の小屋を再現した形で展示されている。尚、此処は今でも羆が散見される土地であり、見学には注意が必要だ。この事件は人間が自然を切り開いていく中で起きた悲劇であり、冬眠に失敗したこの哀れな羆だけが一方的に悪いわけではない。「苫前ベアロード」は人食い羆による惨劇の道である。知るべくを知れば、あの看板を見た時に感じた違和感と同じものをこの文章からは感じる筈である。

三毛別羆事件はその内容の凄まじさというか凄惨さが
類を見ないもので、よく題材にして書ききったなと思いました。
そしてそこに癒し系随一のプーさんという対極の存在と
対戦させるという発想に驚きです。
ベアーマンの話とは違い、この事件には悲しみしかありません。
（ベアーマンで察して頂ければ。個人的にそのまま打って探されて気分を害されてもあれなので名前変えてます）
何より斎藤さんの悔しさたるやいかばかりか。
違う世界線から紛れ込んだプーさんというヒーローは偉大。

　面白くて、ホラーで、嬉しかったです！　小生はアイヌ大好きな東北人。ヒグマにアイヌというだけで嬉しいのに、そこに何とプーさん乱入で、あの有名でホラーな事件が解決！
　あの恐ろしい「穴持たず」のヒグマとプーさんが、どうやって戦うのか？　人間たちの反応は？　気になる方は是非ご一読を！

プーさんの優しさと男らしさに感激です！
終始ワクワクしながら読んでました♪

導入と場面の切り替えのテンポが絶妙でハラハラしながらもゲラゲラ笑いながら読み進めてしまいました。ズルい。発想からしてすごい

　第一印象は「思いついても、やったりはしない」、これに尽きます。
　しかしながら、かたや世界的に有名な牧歌的な黄色いクマ。
　対するは、レビュアーが覚えている範囲では、矢口高雄先生が再現漫画に起こした、村を襲って凄惨な虐殺を巻き起こした羆。

　接点のまるでなさそうな二体が戦うカード。これを書きあげるのは筆者の筆力と、常識の境界（ボーダー）を易々と超えるハートの強さ故、でしょう。

　早朝朝４時、読んで眠気が吹き飛びました。
　間違いなく、怪作です。

　（いくらパブリックドメイン化しても、ヤツとは戦わさんよなあ……(-_-).。o○０〇

おじさんな。ネタの鮮度って大事やと思っとる。
こう、ネタに走るなら走るで鮮度命！限られた時間でベストを尽くす！誰もほめてくれないし、別に勝負する相手もいないんやけれど、まあそこは自分との戦いというか、粋というか、そういう心意気の問題になってくると思っとる。

だからMr.ロッキンが熊のプーさんのパブリックドメインネタから僅か三日でこれを作ってきた速度にまず衝撃を受けるわけや。
「なん……だと？」
おもわずおじさん口走ってもうた。

そして中身。これもスゴイ。超特急で作ったとは思えないシャープな仕上がりとオチや。こう「鮮度優先、クオリティは二の次や！」みたいな甘えが全く見えへん。ショドーの達人…続きを読む